Jan Václav (Jan Hugo) Voříšek : Hlavní stránka
ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェク



ヴォジーシェクは、神聖ローマ帝国(後のオーストリア帝国)ボヘミア地方東部(現在のチェコ)出身で、後期古典派及び前期ロマン派の時代のヴィーンで活躍した、傑出した作曲家の一人です。ベートーヴェンの中期が始まるころに生まれました。
長大なピアノ作品「12の狂詩曲 op.1」はベートーヴェンにも通ずるもの感じさせ、1817年の「即興曲」は、キャラクターピースとしての「即興曲」として音楽史上初めて書かれた作品であり、これは同時代人でもあるシューベルトや、後のショパンらの先駆けともなったものです。また、唯一の交響曲では古典派の雰囲気を強く残しつつも、一方では後年のシューマンやブラームスの登場を予感させるものがあります。 しかしながら、若くして病に倒れ、亡くなってしまいます。僅かに34歳でした。
作品の数は決して多くはありませんが、古典派から前期ロマン派への過渡期において、特色ある優れた作曲家の一人に数えられて良い人物だと思います。