ヴォジーシェクはこの作品を1814年(?)から1818年にかけて作曲しています。その間、1814年には、ベートーヴェンから賞賛されました。
完成した年はヴォジーシェクが25歳のときであり、この頃既に恩師・トマーシェクの許を離れヴィーンにいました。そのトマーシェクにこの作品は捧げられており(自筆譜にはドイツ語で献辞が書かれています)、作風も恩師のそれを踏襲したものと言われています。
12曲全曲がトリオ形式で書かれており、総演奏時間は1時間を超えます。
自筆譜は1番から4番までが遺されています。
- cis-moll 6/8, Allegro
- E-Dur 3/4, Allegro
- a-moll 4/4, Allegretto con brio
- F-Dur 6/8, Vivace
- f-moll Alla breve, Allegro
- As-Dur 2/4, Allegretto ma agitato
- d-moll 4/4, Allegro furioso
- D-Dur 4/4, Veloce, ardito
- g-moll 3/4, Allegro appassionato
- C-Dur 4/4, Allegro risvegliato
- h-moll 2/4, Allegro brioso
- Es-Dur 2/4, Allegro tempestoso
楽譜
初版はカッピ・ウント・ディアベッリ [Cappi & Diabelli] から2部に分けて出版されました(出版日の記載なし)。
現在は Editio Bärenreiter Praha から、EDITIO SUPRAPHON 版を入手することが出来ます。