1884〜1886年にかけて、フィビヒは "Grossen theoretisch-praktischen Klavierschule von den ersten Anfaengen bis zur virtuosen Kunstfertigkeit mit Benuetzung von Volksliedern und Kompositionen tschechoslowakischer Komponisten" の執筆に専念していた。この中には、多少の教育的な目的を持って書かれた、幾つかのピアノデュオのための作品が含まれている。連弾のための「ピアノソナタ 変ロ長調」は、このシリーズの1曲として書かれた。幸福感に満ちた美しい黄昏時の情景を、そのまま音楽にしたようなこのソナタは、シリーズの作品の中でも頂点に位置するものとなった。
献呈の辞に "An meinen liben Freund Antonin Dvorak." (親愛なる我が友 アントニーン・ドヴォジャークに)と書かれた この作品はまた、ドヴォジャークの「スラヴ舞曲集」以来の優れたピアノ連弾作品として認知されるようになった。
作品は3楽章から成り、ソナタ形式,変奏曲,ソナタ形式(但し展開部は殆どないに等しい)の順に楽章が並べられている。
| 第3楽章より〜(一部分) |