フィビヒの作品の楽譜は日本国内では出回っている数自体が非常に少ないので、海外発注をせずに入手できるという事はまず無いと言ってよいでしょう。
そんな中で私がこれまでに入手した楽譜を紹介します。
現在絶版
と記されている楽譜以外は現在出版されており、何らかの方法で入手が可能なものです。
(一部未入手の楽譜についても、情報のあるものについては書くこともあります)
関係する出版社について
[TŘI SKLADBY]
選集のような曲集。とはいえ、3曲しか入っていない。
内訳は、
- CAPRICCIO
(Z lístků do památníku, Op.2)
- Z "NÁLAD, DOJMŮ A UPOMÍNEK"(Op.41/III, č.6)
- Z "NÁLAD, DOJMŮ A UPOMÍNEK"(Op.41/I, č.3)
ということで、1曲目はOp.2から、それ以外は、Op.41からの抜粋。
尚この楽譜、元々は、Editio Pragaが1962年に出したもののようだ。
[Zwei Scherzi, Op.4 ]
出版社:EDITIO SUPRAPHON, PRAHA
演奏形態:ピアノ独奏
交響詩《オテロ》 Op.6
[Othello op.6]
スタディスコア。"Repertoire & Opera Explorer" シリーズの1冊。
(未収蔵)
[String Quartet in G, Op.8 ]
出版社:MERTON MUSIC, London
演奏形態:ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ
通常の演奏に使用されるパート譜一式。
オーストラリアのDa Capo Music より購入。古書だと思って注文したが、殆ど新品と変わらない。
この楽譜のオリジナルはSouth Place Concerts SocietyのFrank A Hawkins Chamber Music Libraryの蔵書とのこと。
ちなみに1997年に刊行されたものなので、まだ入手は可能だろう。(2005.05.21 記)
ヴァイオリンとピアノのためのロマンス Op.10
(現在絶版)
[ROMANZA, Op.10 ]
ORBIS社時代の楽譜のAuthorized copy.
元の楽譜の出版は1951年だったらしい。
交響詩《春》 Op.13
[Spring, Op.13 ]
スタディスコア。"Repertoire & Opera Explorer" シリーズの1冊。
(未収蔵)
クラリネット、又はヴァイオリンとピアノのための「牧歌」 Op.16
[Selanka, Op.16 ]
出版社:Bärenreiter Editio Supraphon, PRAHA
演奏形態:クラリネット(またはヴァイオリン)、ピアノ
「牧歌」とあるが、Op.39の管弦楽のための牧歌「黄昏」とは関係ない。B管クラリネットとピアノが本来の編成であるが、クラリネットの代わりにヴァイオリンで奏するのも、作曲者によって認められている。
交響曲第1番 ヘ長調 Op.17
[Symphony No. 1 in F major, Op.17 ]
スタディスコア。"Repertoire & Opera Explorer" シリーズの1冊。
(未収蔵)
[Maličkosti / Bagatelles, Op.19 ]
出版社:Fr. A. Urbánek, Praha
演奏形態:ピアノ1台4手連弾
この作品の初版譜である。
ふとしたきっかけで、ある方からお借りしたため、手許にある楽譜。従って、私の所有物ではない(笑)。
フィビヒはピアノ4手の為のバガテル集を2つ書いており、これは「第1集」にあたる。
この作品は、
《ピアノ連弾の為のソナタ》Op.28と共に、
Fibichの、連弾曲作家としての優れた一面を示している。
4曲からなり、それぞれにタイトルが付されている。冊子というよりは、ピアノピースに近い装丁。
曲目は次の通り:
- Valčík(ワルツ)
- 1001 noc(一千一夜(物語))
- * * *
- Rococco (Gavotte)(ガヴォット)
尚、作品については
こちらへ。
[Zlatý věk / The golden age, Op.22 ]
出版社:Editio Bärenreiter, Praha
解 説:L. Boháček
演奏形態:ピアノ1台4手連弾
Editio Supraphon社が出版していたもので、現在は
Bärenreiter, Prahaから
Authorized copyとして入手することが出来る
(ここで紹介しているものもそれである)。
連弾用作品の楽譜で時折目にする、横長の装丁になっている。
表紙に書かれた作品番号は何故かOp.2になっている。文字の配置などから考えても、単に"2"の文字を1つ入れ忘れたのであろう。
内容は、全12曲が収められていて、技術的に少々こなれてきた程度の子供を対象にした作品と思われる。何れも短く、可愛らしい物である。
尚、作品については
こちらを参照のこと。
楽譜の前に、
Boháček氏による解説。目次は冊子の一番最後。
[JARNÍ ROMANCE, Op.23 ]
出版社:Státní Nakladatelství Krásné literatury, Hudby a Umění Praha (国立出版社)
ISMN: (記載無し)
演奏形態:管弦楽・四声合唱及び独唱(ソプラノ、バリトン)
Fibich協会[Společnost Zdeňka Fibicha]により1956年に刊行された、スタディスコア。
この楽譜自体は古書店からの購入品で、きちんとは確認していないが、現在は絶版の可能性もある。
尚、曲は Jaroslav Vrchlický の同名の詩による。
カンタータ「春のロマンス」 Op.23
[Romance of Spring, Op.23 ]
スタディスコア。"Repertoire & Opera Explorer" シリーズの1冊。
(未収蔵)
[A night in Karlstein, Op.26 ]
指揮者用スコア。2002年9月現在、(他の出版社だったかもしれないが)パート譜一式も入手可能である。
喜劇序曲「カルルシュテインの夜」 Op.26
[A Night at the Castle, Op.26 ]
スタディスコア。"Repertoire & Opera Explorer" シリーズの1冊。
英語タイトルが "A Night at Castle" となっているが、これは誤り。
(未収蔵)
[Sonatina, Op.27 ]
2000年に刊行されたばかりの新しい楽譜。
[Sonate B-dur für Klavier zu vier Händen, Op.28 ]
出版社:Amadeus
ISBN:BP2097
演奏形態:ピアノ1台4手連弾
初版(pubd. by Fr. A. Urbánek, Prague, 1886)のリプリント。
楽譜の後ろに、この楽譜の出典と奏法上の注意書き(特にペダリングについては別途章が設けられている)がついている。もっとも、独語と英語のみだが....。
ほかの多くのピアノソロ作品とは異なり、音符の少な目な、割とすっきりした譜面で、難易度もそれほど高くない(多分、ドビュッシーの「小組曲」くらい)と思う。
第1楽章、第3楽章はそれぞれAllegro moderato, Allegretto vivo であるが、共に黄昏ムードの非常に美しい楽章である。第2楽章は変奏曲。個人的には演奏するのが非常に楽しい1曲だと思う。
聞いたところによると、この楽譜を出版しているAmadeus という出版社は、マイナーな作品ばかりを出しているヲタクな出版社らしい(苦笑)。
[Aus den Bergen Op.29]
Bärenreiter Editio Supraphon 社が、Supraphon社だった頃に出版されていた楽譜で、これは出版元によるAuthorized copy。ということは、残念ながら絶版となったようである。
Authorized copy とは、絶版になっている楽譜について、出版元が個別対応で自社のストックからコピーを作成し、製本して需要者に供しているものである。但し、絶版だからといって、どこの出版社でも必ず対応してくれるとは限らない。
このようなものを入手するには、出版社に直接問い合わせる必要がある。
6曲からなるが、作曲の元になった、Jaroslav Vrchlický の、山の景観を称えるモットーが、それぞれの曲の冒頭に掲げられている。
ステージドラマ《タンタロスの贖罪》Op.32
(ステージドラマ三部作《ヒッポダミア》第2作)
[SMÍR TANTALŮV, op.32]
出版社:Statní Nakladatelství Krásné Literatury Hudby a Umění, Praha (KLHU)
演奏形態:ピアノ+朗読
Zdeněk Fibich協会によって、KLHUから刊行されたもの。出版の日付けが1853年4月15日となっているが、Copyrightは何故か1854年となっている。
これは古書であるが、2006年9月現在では、Editio Bärenreiter, Praha から新品を入手することが出来る。
詞は、チェコ語と独語が併記されている。
本来は管弦楽をバックに朗読をする形式の作品だが、この楽譜は管弦楽パートをピアノスコアに編曲したものである。
コメンスキ(コメニウス)Op.34
[Komensky (Komenius), Op.34]
スタディスコア。"Repertoire & Opera Explorer" シリーズの1冊。
(未収蔵)
[Jarní Paprsky, Op.36 I]
出版社:Fr. A. Urbánek a Synové, Praha (U.770)
演奏形態:声楽+ピアノ
本楽譜は、2冊に分かれているうちの第1巻。
1944年に刊行された楽譜だが、カタログNo.は初版譜と同じ(U.770)が振られている。尚、初版は本楽譜と同じ出版元から、1893年に刊行されている。
この楽譜には、全14曲のうち、第1~7曲が収録されている。
歌詞はチェコ語とドイツ語が併記されている。
《春の輝き》Op.36(第2巻)
(現在絶版)
[Jarní Paprsky, Op.36 II]
出版社:Nakladatelé Fr. A. Urbánek a Synové, Praha (U.771)
演奏形態:声楽+ピアノ
本楽譜は、2冊に分かれているうちの第2巻。
楽譜自体に出版年は書かれていないが、カタログNo.(U.771)によって、これは1893年刊行の初版譜であることが分かる。
この楽譜には、全14曲のうち、第8~14曲が収録されている。
歌詞はチェコ語とドイツ語が併記されている。
交響詩《ザボイ・スラヴォイ・ルジェク》 Op.37
[Zaboj, Slavoj a Ludek, Op.37 ]
スタディスコア。"Repertoire & Opera Explorer" シリーズの1冊。
(未収蔵)
交響曲第2番 変ホ長調 Op.38
[Symphony No. 2 in E flat, Op.38 ]
スタディスコア。"Repertoire & Opera Explorer" シリーズの1冊。
ライプツィヒ市立図書館音楽課公文書保管所 [Music Department Archives of the Leipzig Municipal Libraries] 収蔵品からのリプリント。
[IDYLL, Op.39 ]
指揮者用スコア。
FIBICHの作品としては、私が初めて聴いた曲でもあり、初めて楽譜を購入した曲でもある。この作品のある部分が抜粋・編曲されて「詩曲」の名でアンコールピースとして使われたり、他の作曲家の作品に混じってCDに収録されたりしているので、一番耳にする機会が多いかも知れない。
手書きの楽譜のコピーのような楽譜や、写植ミスの楽譜がやや目立つ曰く付きのKALMUSであるが、この楽譜も印刷が結構汚い。
二分音符と四分音符との区別が全く付かない所や、音高が間違っているところが幾つも目に付く。しかし入手出来る指揮者用スコアは現時点ではこれしかない。
SUPRAPHON版の貸し譜があるらしいのだが、この場合、この楽譜を使用する演奏会が開かれる予定であることを証明するもの(例えば、プログラムその他の書類)が必要とのこと。
管弦楽の為の牧歌《黄昏》Op.39
[At Twiilight, Op.39 ]
スタディスコア。"Repertoire & Opera Explorer" シリーズの1冊。
(未収蔵)
管弦楽の為の牧歌《黄昏》Op.39
(現在絶版)
[V podvečer, Selanka pro orkestr, Op.39]
出版社:Nakladatel Fr. A. Urbánek, Verleger (U.837)
編曲者:Zdeněk Fibich
演奏形態:ピアノ1台4手連弾
こちらは作曲者自身によってピアノ4手連弾に編曲されたもの。
原曲と比べて多少音が削られている箇所もあり、ピアノ作品の楽譜としてはあまり無理をしない編曲といえるだろう。
但し、目立つような省略は、前半のフルートによるオブリガートの1箇所くらいである。
一方、原曲にはないが《気分・印象、そして追憶》Op.41-139には使われている前打音を加えるなどしており、「作曲者以外が編曲する場合、普通はこういう事はしないのではなかろうか?」と思われる箇所が若干見受けられる。
出版年の表記が見当たらないが、カタログ番号(U.837)からみて、少なくとも1895年(《ピアノ五重奏曲》ト長調Op.42の初版(U.903)が刊行された年)以前には第1刷が出版されていたのではないかと思われる。
ZDENĚK FIBICH THEMATICKÝ KATALOGには1894年の刊行と記されているが、疑問符が付されているところから、あまり確定的ではないようである
(筆者が見たところ、少なくとも1900年前後のある時期まで、
Urbánek社には、刊行した楽譜に出版年を記載する習慣がなかったようだ)。
表紙には花と鳥があしらってあり、現代の楽譜でも余り見かけないような、精緻で洒落たカラー印刷になっている。
古書で入手したが、傷みがひどかったようで、表紙にはかなり派手に修理の手が入っている。
管弦楽の為の牧歌《黄昏》Op.39
(現在絶版)
[V podvečer, Op.39]
出版社:Fr. A. Urbánek, Synové (U.1278)
編曲者:Otakar Ostrčil
校 訂:K. Šolc
演奏形態:ピアノ独奏
こちらは1941年に刊行された、Otakar Ostrčilによるピアノ独奏版の編曲である。
校訂が行われているようであるが、緒言や脚注の類いがあるわけではないので、具体的にどのような校訂が行われたのかは不明である。
作曲者自身による連弾版よりも手の数が更に少ないにも拘わらず、その連弾版でも省略されたような音がテンコ盛りに盛り込まれている。そのため、幾つかの音符は音価の変更を余儀なくされており、演奏も難しくなっている。
演奏する場合は予め、J. Brahmsの「51の練習曲」Nr.43, 48 あたりを浚っておくと良いのかも知れない。
Moods, Impressions and Reminiscences / selected piano works
出版社:全音楽譜出版社
校 訂:伊藤 仁美
演奏形態:ピアノソロ
2000年11月の刊行であるが、フィビヒの国内版楽譜として、恐らく最初のものであろう。
曲集は、同タイトルの作品Op.41, 44, 47, 57 の全376曲の中から30曲が選ばれており、本来の曲順に拘ることなく、配列されている。立て続けに聴いても飽きないよう、曲想や調性などを考慮したということだ。また、曲中の譜めくりの必要を極力抑えるように編集されていて、下記のSUPRAPHON版よりも扱い易い。
選曲は、No.139 (Op.41-139) をはじめ、押さえどころと思われる曲がかなり取りこまれている。
また、フィビヒという作曲家が日本では殆ど知られていないことを考慮して、解説では作曲家とその時代などについても触れている。
[Moods, Impressions and Survenirs, Op.41]
出版社:Associated Board of the Royal Schools of Music, ENGLAND
演奏形態:ピアノソロ
イギリス王立音楽院出版のシリーズの1冊としてフィビヒの作品の内から何曲かが抜粋されて出版されている。Op.41の他にもOp.57や、Op.2 "Albumblätter"など別タイトルの作品からも幾つか収録されている。王立音楽院の入試課題でもあるようだ。
収録曲には、良く知られた「ジョフィーン島の夕べ」(Op.41-139) も入っている。その他、フィビヒの生家を描いたというOp.47-138や、Op.2の一部の作品は、今のところこの楽譜でしか見ることが出来ない。
あまり関係はないが、この楽譜は全頁にわたって透かし入りで
あるのが面白い。
輸入楽譜としては、比較的簡単に入手できる方であると思う。
気分・印象 そして追憶 Op.41
[Moods, Impressions and Survenirs, Op.41]
出版社:EDITIO SUPRAPHON, PRAHA
演奏形態:ピアノソロ
ISMN:(第1巻,第2巻:記載なし)
第3巻:M-2600-0082-7
第4巻:M-2600-0083-4
4冊からなるピアノ独奏曲集。上記2冊とは異なり、Op.41の全作品が収録されている。
もともとはORBIS社から出版されていたが、現在はSUPRAPHON社から出ている。
海外発注する必要があるものの、この作品はまだ出版されているため入手が容易な方であろう。
注: 2001年現在、出版元はBärenreiter Plahaになっている。
[České klavírní album pro mládež]
出版社:Editio Supraphon, Praha
ISMN:
演奏形態:ピアノ独奏
タイトルの通り、チェコピアノ音楽の中でも技術的に比較的平易な作品を集めた曲集。
Fibichの他、Jiří Benda, Dusík, Voříšek, Smetana, Dvořák, Martinůらの作品が集められている。
現在はEditio Bärenreiter, Prahaあたりから出版されているだろう。
[Quintetto, Op.42]
出版社:Fr. A. Urbánek, Praha
演奏形態:Vn, Cl(Vn), Hr(Vl), Vc, Pf
ISMN:(記載なし)
2007年7月現在、この作品の楽譜は、
Editio Bärenreiter, Prahaからauthorized copy を取り寄せることが可能である(同社webのカタログにその旨掲載されている)。
本来の編成(Vn, Cl, Hr, Vc, Pf)と、作曲者自身によって認められている別の編成(Cl, Hr をそれぞれVn, Vlに置き換え)の両方の編成用のパート譜一式がある。Pf用の楽譜は総譜になっている。
この作品の楽譜は過去に
- 初版。1895年にFr. A. Urbánek社より刊行。原曲
- 第二版(?)。1973年に、Supraphon社より刊行。原曲
- 1896年にFr. A. Urbánek社より刊行。Anežka Schulzováによるピアノ4手編曲版。
の3種類が出版された。ここで紹介しているのは初版ということになる。作曲者も、これと同じ物を手にしていたであろう。
第2楽章と第4楽章のCodaには、共通する印象的な楽節が登場する。これは《気分・印象、そして追憶》Op.41-153(1893.8.18-22にかけて作曲)のCodaにも一瞬登場するものである。このピアノ五重奏曲自体は1893.12.4までの期間に作曲(作曲開始は不明)されているので、Op.41-153とはほぼ同じ時期に作曲されていると言っても良いだろう。
気分・印象 そして追憶 Op.44, 47& 57
(現在絶版)
[Moods, Impressions and Reminiscenses, Op.44, 47& 57]
出版社:Fr. A. Urbánek, PRAHA
演奏形態:ピアノソロ
先述のOp.41の続編とも言うべき作品群。出版元であるFr. A. Urbánek社はSUPRAPHON社に吸収合併されて今は存在しない。また、SUPRAPHONからも現在は出版されていないので、現地の古本屋(?)で探すなどしない限り、出版譜を入手するのは殆ど不可能であると思われる。
私の場合は、幸いにも
チェコ国立図書館からゼロックスコピー(合計約500頁)を入手することが出来た。
この作品群も、Op.41のようにそれぞれが数冊に分かれており、最後は第10巻(Op.41からの通し番号で)くらいになるようである。
[Bouře (The Tempest), Op.46]
出版社:EDITIO SUPRAPHON, PRAHA
演奏形態:管弦楽
B5版のフルスコア。
[Toman a lesní panna, Op.49]
2004年に刊行された、同社の"REPERTOIRE EXPLORER" シリーズの1冊。スタディスコア。
歌劇《シャールカ》Op.51
(現在絶版?)
[Šárka, Op.51]
出版社:Fr. A. Urbánek v Praze (U.998)
演奏形態:4 Sopran, 2 Mezzosopran, 2 Alt, Tenor, Baryton, Bas, piano 2ms
1897年に刊行されたもので、ハードカバーの豪華な装丁となっている。
抜粋版ではなく、全曲の管弦楽パートをピアノ2手に編曲したものであるが、編曲者名はなく、校訂が行われたかどうかは不明。
[III Symphonie e-moll, Op.53]
スタディスコア。"Repertoire & Opera Explorer" シリーズの1冊。
2004に刊行されたもの。
[Dojmy Z Venkova (Impression from the Country), Op.54]
出版社:EDITIO SUPRAPHON, PRAHA
演奏形態:管弦楽
これもB5版フルスコア。
管弦楽組曲「故郷の印象」Op.54
[Dojmy Z Venkova, Op.54]
スタディスコア。"Repertoire & Opera Explorer" シリーズの1冊。
(未収蔵)
[MALÍŘSKÉ STUDIE / THE STUDIES OF PAINTERS, Op.56 ]
出版社:ORBIS PRAHA
校 訂:Dr. Václav Holzknecht
解 説:L. Boháček
演奏形態:piano, 2 ms
借り物第2弾(笑)。
フィビヒが造形美術に関心を持っていたことを象徴する作品で、訪れた美術館で見た作品の印象を曲にしたものであるという。
5つの曲からなるが、それぞれの曲の前に中表紙があり、そこに、それぞれの曲の元となった絵と、そのタイトル、そしてその絵の作者の名前が掲げられている。
詳しくは、
こちらを参照のこと。
この楽譜自体は、既に絶版である。
ORBISといえば、既に
Supraphon社と合併していて、
"ORBIS" の社名が入ったままの楽譜がそのまま出ていたりしていた。
Supraphon社はその後、
Bärenreiter, Praha社となっている。
[MALÍŘSKÉ STUDIE / THE STUDIES OF PAINTERS, Op.56 ]
出版社:Editio Bärenreiter, Praha
校 訂:Dr. Václav Holzknecht
解 説:L. Boháček
ISBN :0-7058-213-8
演奏形態:piano, 2 ms
上記と同じ作品であるが、
ORBIS が
Editio Supraphon となった後に出された楽譜によるもの。1990年の刊行だったように見えるが、これも
Bärenreiter Editio Supraphon 社による
Authorized copy。残念ながら絶版となったようである。
Ludvík Boháček による解説(チェコ語、独語、英語)と、
Dr. Václav Holzknecht による校訂(? チェコ語のみ)が記されている(上記と同一内容だが、英訳が一部手直しされている)。
なお、この楽譜には「絵」はついていなかった。
作品については
こちらへ。
[ETUDES]
出版社:EDITIO SUPRAPHON, PRAHA (ORBIS)
演奏形態:ピアノソロ
もともとORBIS社から出版されていたが、現在ではSUPRAPHON社から出ている。
ショパンやスクリアビンのような、いわゆる「演奏会用の」練習曲を想像して買ってしまったが、実態は子供のためのもののようだ。レベル的にはバイエルからチェルニーへの橋渡しの時期くらいに使うために書かれたのではないかと思う。32頁37曲からなるが、これが3部構成になっている(チェコ語が読めないので、どういう分け方をしているのかが分からないが...)。
フィビヒは、ピアノ奏法などの教育用に数多くの作品を書いたらしいが、その多くは失われてしまったという。
[RONDINO]
出版社:Fr. A. Urbánek a Synové, PRAHA
校 訂:W. Gaierova - Dregrova
演奏形態:ピアノソロ
借り物第3弾。
3ページの短い作品。教育用に書かれたものであろうか。フィビヒの作品としては比較的複雑でない和声と、子供向けの雰囲気の易しい楽想を持っている。
ヴァイオリンとピアノのための演奏会用ポロネーズ
(現在絶版)
[Koncertní Polonéza / Konzertpolonaise, Op.poth]
出版社:Státní Hudební Vydavatelství, Praha
校 訂:Norbert Kubát
演奏形態:ヴァイオリン、ピアノ
Editio Bärenreiter, Praha社から取り寄せた
Authorized copy. オリジナルは1963年に刊行されているらしい。
ヴァイオリンのパート譜には、通常の上げ弓・下げ弓の他に、ちょっと見慣れない記号が使われていて、楽譜の最後に、それらの説明が書かれている(チェコ語とドイツ語による)。
[Poème / Poem]
出版社:Fr. A. Urbánek a synové (U.1551)
編曲者:Jan Kubelík
演奏形態:ヴァイオリン、ピアノ
ISMN:(記載なし)
1909年に出版されたもの。
Fibichの《黄昏》Op.39、或いは《ジョフィーン島の夕べ》Op.41-139 に使われた旋律を世に知られるものにしたといわれる、Jan Kubelík(ヤン・クベリーク)による編曲。この《詩曲》に影響されて、後に弦楽四重奏版等、数多くの種類の編成による編曲が何人もの編曲者達の手によって産み出されることになった。
編曲者はヴァイオリニストで、その息子は作曲家で指揮者としても知られた、Rafael Jeroným Kubelík(日本では、誤った表記ではあるが『ラファエル・クーベリック』と書かれる事が多い)である。
編曲は良く出来ている。所謂「サビ」の部分は繰り返して奏するように書かれており、ここはKubelíkのオリジナル。そして細部に関しては《黄昏》Op.39、《ジョフィーン島の夕べ》Op.41-139 の両方共を参考にしていることが一瞥して分かる。
[Poem / Poem, Transcription]
出版社:Editio Bärenreiter, Praha
編曲者:V. Brož
演奏形態:ヴァイオリン、ピアノ
この曲の編曲者として知られているヤン・クベリーク
(日本では『クーベリック』と表記されることが多い)ではなく、ブロシュ(
V. Brož)による編曲。この編曲の特徴を挙げると、ざっとこんな感じ:
- 調が Des dur から C dur に書き換えられている
- 《黄昏 Op.39》と比較すると、序奏の低音部において、一番下の1オクターヴが省略されている
- 「お約束」の箇所は、お約束の如く(笑)、繰り返されている
- その他、原曲にない音がちょこちょこ書き足されている
...等々。
好き嫌いとか、演奏技術的な問題とかもあるわけだが、ピアノソロ用の編曲だったらちょっと頂けないかも。
ヴァイオリンとピアノの為のソナタ・ニ長調
(現在絶版)
[Sonata D-dur]
出版社:ORBIS
校 訂:Dr. Jaroslav Zich
解 説:L. Boháček
演奏形態:ヴァイオリン、ピアノ
Fibich協会
[Společnost Zdeňka Fibicha]により、
ORBISから1950年に出版された楽譜。現在は絶版となっており、
Bärenreiter, Praha社に問い合わせても入手出来なくなっている。
この楽譜は古書店より購入したものだが、元はコロンブス郡とフランクリン郡(何れも米国オハイオ州)が運営する図書館
[Public library of Columbus and Franklin county]の蔵書であったもの。表紙に "DISCARD" と判が捺されているところから、何らかの理由で廃棄されることになったものが古書市場に流通したらしい。
また、表紙には別の判(一部判読不能だが、"SOLE SELLING AGENT BOOSEY & HAWKES, INC" と読める)も捺されており、これより Boosey & Hawkes 社がORBISの楽譜を取り扱っていたことが分かる。
巻頭には
Ludvík Boháčekによる解説がチェコ語とフランス語で書かれており、巻末には
Dr. Jaroslav Zichによる演奏注釈がチェコ語で掲載されている。
作品については
こちらへ。
[Thema con Variationi]
出版社:Fr. A. Urbánek
演奏形態:ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ
通常の演奏に用いられる、パート譜一式。
Fr.A.Urbánek社から1910年に刊行された楽譜で、現在この作品の楽譜は絶版になっていると思われる。
テーマと9つの変奏、及びCodaからなる作品である。
[ČESKÉ OPERNÍ ARIE I]
出版社:STÁTNÍ NAKLADATELSTVÍ KLÁSNÉ LITERATURY, HUDBY A UMĚNÍ
構 成:ZDENĚK KNITTL
演奏形態:声楽(ソプラノ)+ピアノ伴奏
1957年刊行の楽譜。現在では絶版となっている可能性もある。
Fibich の作品では、Nevěsta Messinská と Šárka が収録されており、この他、Dvořák, Foerster, Janáček, Kovařovic, Kreičí Iša, Martinů, Ostrčil, Smetana 等の作品が収録されている。また、どういうわけか他国の作曲家の作品も若干入っている。
関係する出版社について
チェコの音楽出版社は興亡が激しいため、楽譜を入手しようとした際、「問い合わせ先がなくなっている」ということもあると思います。そこでこれらの変遷を、筆者のわかる範囲で書き記しておきます。
ORBIS, Praha ==> Editio Supraphon, Praha ==> Bärenreiter editio supraphon, Praha(現在)
Fr. A. Urbánek, Praha ==> Editio Supraphon, Praha ==> Bärenreiter editio supraphon, Praha(現在)
現状としては、Supraphon社のものは、ほとんど全てBärenreiter社が引き継いでいると思われる。
ORBIS社版のものも、ORBISと書かれたままSupraphon社が扱っていた(?)経緯があり、Bärenreiter社になってからも取り扱いのある可能性はある。
Fr. A. Urbánek社版の楽譜については、少なくとも筆者が探した楽譜に関しては、Supraphon社での取り扱いはなかった。