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[交響曲・管弦楽] [ピアノ] [オペラ] [ステージドラマ・メロドラマ] [声楽] [室内楽]

交響曲・管弦楽

ZDENEK FIBICH
Othello, Toman & the Woodsprite, Impressions from the country
[CLASSICO / CLASSCD 255]

INHALT
  1. Fibich / Toman & the woodsprite, Symphonic poem, Op.49
  2. Fibich / Othello, Symphonic poem, Op.6
  3. Fibich / Impressions from the countryside, Suite for Orchestra, Op.54

Carlsbad Symphony Orchestra
Douglas Bostock, Conductor
"Othello" は、このディスクが世界初録音である。
"Impression from the countryside"(田舎の印象)は、素朴な味わいのある音楽だが、このディスク以外ではなかなか聴くことが出来ない。

Spring / Romance of Spring / Twilight / Karlstein
[SUPRAPHON / SU 3197-2 931]
NAĎA ŠMOVÁ - soprano,
KAREL PRŮŠA -bass
PRAGUE DADIO CHORUS
MILAN MALÝ, Chorus master PRAGUE RADIO SYMPHONY ORCHESTRA
FRANTIŠEK VAJNAR, Conductor


INHALT
  1. Spring, Symphonic poem, Op.13
  2. The Romance of Spring, Cantata to Words by Jaroslav Vrchlický for Soloists, Chorus and Orchestra, Op.23
  3. At Twilight, Idyll for Orchestra, Op.39
  4. A Night at Karlstein, Overture to the Comedy by Jaroslav Vrchlický, Op.26
Fibich の交響曲以外の管弦楽作品集。タイトルの通り、「春」,管弦楽の為の牧歌「黄昏」,「春のロマンス」,そして「カルルシュテインの夜」が収録されている。

このディスクに収められている作品は、Fibich の交響曲以外の管弦楽作品の中でも代表的なものであると言って良いだろう。特に「黄昏」はFibichの作品の中でも最も知られた旋律を用いた作品であり、また「カルルシュテインの夜」は、Fibichが作曲したソナタ形式の管弦楽作品として、交響曲以上に成功したと評されることもある。
演奏の方も好演であり、もし、初めてFibichの管弦楽作品を聴こうとするのであれば、お薦めの1枚である。

ちなみに筆者がFibichの音楽に嵌まり込むきっかけとなったのは、本ディスクの「黄昏」Op.39を放送したNHK-FMのクラシック音楽番組であった。

FIBICH Symphoniy No.1 in F major
SMETANA Vyšehrad, Vltava from 'Ma Vlast'
[CHANDOS / CHAN 9230]
Detroit Symphony Orchestra
Neeme Jälvi, Conductor
スメタナの「我が祖国」(からの2曲)とのカップリング。
交響曲については、このディスクと同じ演奏で全3曲がセットになったもの[CHANDOS / CHAN 9682]も、同レーベルから発売されている。

FIBICH Symphonies
No.2 in E flat major
No.3 in E minor
[CHANDOS / CHAN 9328]
Detroit Symphony Orchestra
Neeme Jälvi, Conductor
交響曲第2番は、管弦楽の為の牧歌《黄昏》より1つ先に公にされた作品ながら、、雰囲気はまったく違っている。それだけ多彩に音色を使い分けられたのか、それとも「交響曲」という形式を意識してそうなったのか?
この点、ある意味では非常に興味深い。
とにかく、詩的な交響詩(をっとっと^^;)などの作品との極端なまでの違いが面白い。
演奏についてだが、この盤は決して悪くない。ただ、音色が如何にもアメリカのオケといった感じで、かなり明るいのが特徴的である。

FIBICH Complete Symphonies
[CHANDOS / CHAN 9682(2)]


INHALT
  1. No.1 in F-Dur
  2. No.2 in Es-Dur
  3. No.3 in e-Moll

Detroit Symphony Orchestra
Neeme Jälvi, Conductor
2枚組になっていて、交響曲全3曲が収録されたもの。
中身の演奏自体は、[CHAN 9230][CHAN 9328]の演奏と変わらない (但し、Smetanaは入っていない)。
演奏時間を考えると、もう何曲か(《カルルシュテインの夜》Op.26、管弦楽の為の牧歌《黄昏》Op.39あたり)入っていても良さそうなところが、少し残念。

FIBICH
SYMPHONIES Nos 1, 2, 3
AT TWILIGHT
A SRINGTIME TALE
[SUPRAPHON / SU 3618-2 903]


INHALT
  1. Fibich / Symphony No.1 in F major, Op.17
  2. Fibich / At Twilight, Op.39
  3. Fibich / A Springtime Tale, Op.23
  4. Fibich / Symphony No.2 in E flat major, Op.38
  5. Fibich / Symphony No.3 in E minor, Op.53

Drahomíra Tikalová - soprano
Karel Kalaš - bass
Prague Philharmonic Choir
Jan Kühn, Chorus master
Czech Philharmonic Orchestra
Karel Šejna, conductor
2002年に刊行された2枚組みCD。
チェコ人演奏家によるFibichの交響曲全集は、2009年2月現在、このセット以外は入手困難になっている。
演奏は全て1950~1961年の間に録音された古いもので、名前が出ているうち、3名(Jan Kühnについては不明)は既に世を去っている。

Symphony No.2 in E flat major, Op.38
Neeme Jälvi / Detroit Symphony Orchestraのものと比べ、全般に非常にゆったりしたテンポの演奏であるのが印象的である。
とはいえ、終楽章にはそれなりの説得力がある。

At Twilight, Op.39
残念ながら、録音に技術的な問題がある他、演奏についてもFRANTIŠEK VAJNAR / PRAGUE RADIO SYMPHONY ORCHESTRAの方が好印象(特にチェロの独奏における歌わせ方など)であった。

Zdeněk FIBICH
Symphonies Nos.1 and 2
[NAXOS / 8.553699]
Razumovsky Symphony Orchestra
Andrew Mogrelia, Conductor
Detroit / Jälvi の演奏と比べると、かなり音色が暗い(中音域の楽器群のせいだろうか?)。そして重たい感じも。しかし、逆にいうと、Detroitの音色が明るすぎるのかもしれないが。

ZDENĚK FIBICH
[ORFEO / C 350 951 A]


INHALT
  1. Fibich / Toman a lesní panna / Toman und die Waldnzmphe, Op.49
  2. Fibich / Bourě, Op.46 / Der Sturm, Op.46
  3. Fibich / Symphonie No.3 e-moll, Op.53

Tschechische Philharmonie Gerd Albrecht, Conductor
Symphonie No.3
Jälvi / Detroit の演奏と比べて、作為的というか、かなりのクセが感じられる。特に第2楽章の冒頭などにおいて。
Mogrelia / Razumovskyほどではないが、やはり暗めの音色で奏でている。しかし響きは非常に豊かな印象だ。
ここまでの4枚中、敢えて交響曲の推奨盤を1枚選ぶとしたら、これだろうと思う。

Zdeněk FIBICH
Symphony No.1 in F major
Impressions from the country
[NAXOS / 8.572985]

INHALT
  1. Fibich / Symphony No.1 in F major, Op.17
  2. Fibich / Impressions from the countryside, Suite for Orchestra, Op.54

Czech National Symphony Orchestra
Marek Štilec, Conductor
マレク・シュチレツ [Marek Štilec] は、1985年プラハ生まれでプラハ音楽院出身の若手指揮者。
「田舎の印象」Op.54 は、Carlsbad Symphony Orchestra / Douglas Bostock と比べると、終曲を除いて概ねこちらの方が速いテンポでの演奏となっている。

Zdeněk FIBICH
Symphony No.2 in E dlat major
At Twilight
Clarinet Idyll
[NAXOS / 8.573157]

INHALT
  1. Fibich / Symphony No.2 in E flat major, Op.38
  2. Fibich / At Twilight - Idyll for Orchestra, Op.39
  3. Fibich / Selanka in B flat major for Clarinet and Orchestra, Op.16

Czech National Symphony Orchestra
Marek Štilec, Conductor
マレク・シュチレツ [Marek Štilec] は、1985年プラハ生まれでプラハ音楽院出身の若手指揮者。
交響曲第2番は、Neeme Jälvi / Detroit の演奏([chan 96982(2)])と比べて全体的にテンポが重めの印象。
低音側が多少軽い響きに聴こえる。
Selanka(「牧歌」)Op.16 は、オリジナルはクラリネットとピアノのための作品。この演奏ではピアノの代わりに管弦楽が使われている。フィビヒ自身はこのバージョンを残していないと思うが、誰の手によるオーケストレーションなのかは不明。

Zdeněk FIBICH
Symphonic Poems
Othello
Záboj, Slavoj and Luděk
Toman and the Wood Nymph
The Tempest
Spring
[NAXOS / 8.573197]

INHALT
  1. Fibich / Othello, Op.6
  2. Fibich / Záboj, Slavoj a Luděk, Op.37
  3. Fibich / Toman a lesní panna (Toman and the Wood Nymph), Op.49
  4. Fibich / Bouře (The Tempest), Op.46
  5. Fibich / Vesna (Spring), Op.13

Czech National Symphony Orchestra
Marek Štilec, Conductor

Zdeněk FIBICH
Overtures
Comenius
A Night at Karlštejn Castle
The Jew of Prague
Ballet Music from Hedy
[NAXOS / 8.573310]

INHALT
  1. Fibich / A Night at Karlštejn Castle
  2. Fibich / Comenius
  3. Fibich / The Jew of Prague
  4. Fibich / Ballet Music from Hedy, Op.43
  5. Fibich / March from Hippodamia's Death, Op.33
  6. Fibich / Prologue to the opening of the New Czech Theatre
  7. Fibich / The Great Musical Monograph of the Building of the National Theatre
  8. Fibich / Music for the Celebration of the 300th Aniversary of the Birth of Jan Amos Commenius

Czech National Symphony Orchestra
Marek Štilec, Conductor

Martin Turnovsky
Bamberger Symphoniker
Antonín Dvořák Symphonie Nr.5 F-Dur op.76
Zdeněk Fibich Toman und die Waldfee Op.49, Sturm Op.46
[aulos / AUL 66002]
Bamberger Symphoniker
Martin Turnovsky, Conductor

Fibich
[SUPRAPHON / 11 1823-2 011]


INHALT
  1. Fibich / Comenius, Festive Overture, Op.34
  2. Fibich / Záboj, Slavoj and Luděk, Symphonic Poem after the Dvůr Králové Manuscript, Op.37
  3. Fibich / Toman and the Wood Nymph, Symphonic Poem after the Ballad by František Ladislav Čelakovský, Op.49
  4. Fibich / The Fall of Arkona, Opera Overture, Op.60

Prague symphony orchestra
Vladimír Válek, Conductor
ヨーロッパのオーケストラらしい落ち着いた音色と、豊かな響きが堪能出来る。
Toman and the Wood Nymph 以外は、本ディスク以外には録音が見当たらない。


ピアノ

PÍSNĚ ZIMNÍCH NOCÍ / SONGS OF WINTER NIGHTS
[SUPRAPHON / SU 3016-2 131]
Marián Lapšanský, pianist

INHALT
  1. Novák / Písně nocí (Songs of Winter Nights), Op.30
  2. Foerster / Snění (Dreaming), Op.47
  3. Fibich / Dvě scherza (Two Scherzos), Op.4
  4. Janáček / Intimní skici (Intimate Sketches)
  5. Janáček / Moravské tance (Moravian Dances)
「冬の夜の歌」という詩的なタイトルは、冒頭のノヴァーク[Novák, V.]の作品から取ったものである。
作品前半にはNovák, Foersterによる詩的な雰囲気の作品、後半にはFibich, Janáčekによる、前半とは異なった雰囲気を持つ作品で構成されていて、あたかもこのCD全体で「幻想から現実へ」というテーマを持っているかのようだ。
Fibichの「2つのスケルツォ」を聴くために買ったディスクだったが、それよりもNovák等の作品が光る1枚だった。私にとっては、Fibichをダシにして、新たな興味深い作曲家たちに出会うきっかけとなる1枚になった(笑)。
Novák, Janáčekは日本ではあまり聴かれない作曲家だし、Foersterに至っては、このCDで初めて作品を聴いた、という感じであったが、それぞれの音楽に看過できない魅力を感じた。
Fibichのピアノ作品の音源を追い求めてると、やはり手許には録音を数多く出しているピアニストの演奏が増えてしまうものである。このページでLapšanskýの録音が数多く紹介されているのもそういった理由によるものである。彼のFibich作品の演奏に関しては、人によって結構はっきりと好き嫌いが分かれるような気がしているのだが、このディスクのラプシャンスキーの演奏は大変良かったと思う。Fibichについてというよりむしろ、Novák, Foersterに関してはと言うべきではあるが。
何れにせよ、チェコのピアノ音楽の魅力にあふれた1枚と感じられた。


Písně zimních nocí / Songs of Winter Nights, Op.30
Novákの作品。「月夜の歌」「嵐の夜の歌」「クリスマスの夜の歌」「カーニバルの夜の歌」の4曲からなる。ラヴェルを思わせるような分散和音や不協和音の扱いも所々に見られるが、音楽が流暢に流れすぎないところはやはりスラヴの作曲家の作品らしい。といったら言い過ぎだろうか?
何れにせよ、Novákのこうした作風の作品は、「チェコにおける印象主義音楽」といわれている。
静寂に支配された雪景色を照らして静かに輝く月を想起させる第1曲。続く第2曲は、反対にその静寂を破る、嵐のようなような楽句で始まる、激しい音楽。それが唐突な終り方をして生まれた空虚な静寂から、仄かに浮かび上がるようにして、第3曲が始まる。第3曲で取り戻された静寂は、第4曲によって再び打ち破られる。
いずれの曲も、雪化粧をした夜の幻想的な情景が目に浮かぶような、詩的な作品である。また、各曲の配置も非常に効果的になされていて、曲集全体としての構成が巧みである点も看過出来ない。

Snění / Dreaming, Op.47
Foersterの作風をこの1作品のみでは判断できないだろうが、少なくともこれはロマン派的な作品であり、耳に馴染みやすい音楽である。夢現のような第1曲と、どこかで聴いたことのあるような、何となく懐かしさを感じさせられる旋律を持っている第2~5曲からなる。

Dvě Scherza / Two Scherzos, Op.4
Fibich 16歳頃の作品で、作品1の"Albumblätter"作曲の翌年に書かれている。そのせいか、若書きの印象は拭えない。
このCDのなかでは、ちょっと異色の存在である。そもそも、なぜこのディスクに、テーマの合わないこの作品が入っているのかが良く理解できない(苦笑)。が、Novák, Foersterと続いた後に出てくることで、以降に続くJanáčekが聴き易くなっているのは否めない(笑)。
#ということは、単なる「口直し」だったんだろうか。。。。

Janáčekの2作品も捨て置きがたい魅力のあるものだが、曲数も多いため、ここではとりあえず割愛する。

ROMANTIC SONATAS FOR PIANO DUET
[MERIDIAN / CDE 84237]
Anthony Goldstone and Caroline Clemmow, pianist

INHALT
  1. IGNAZ MOSCHELES / Grande Sonate in E flat major, Op.47
  2. ZDENEK FIBICH / Sonata in B flat major, Op.28
  3. HERMANN GOETZ / Sonata in G minor, Op.17
ロマン派・国民楽派の時代の作曲家のピアノ連弾のソナタが3曲収録されているが、何れも珍しい選曲となっている。
Fibich 以外にも、Goetzの作品は、ほの暗いロマンティシズム漂う、類稀な佳曲である。 Fibich のソナタが「幸福感漂う美しい黄昏」というイメージとするなら、Goetzの作品のもつそれは、その対極にあるといえる。
余談であるが、Fibich は、ライプツィヒでの学生時代、Moscheles にピアノを師事している。
このディスクは、ピアノ連弾作品の情報源として高名な《楽しい連弾の部屋》 「今週の1枚」でも高い評価を得ている。

Sonata in B flat major, Op.28
数少ない Fibich のピアノソナタで、彼の作品の中でも、特に魅力的な音楽の1つと言って良いだろう。
第3楽章は、思いの外速いテンポであったが、本来楽譜には"Allegretto vivo" とあるので、実はこれが妥当なテンポなのだろう。この楽章は厭らしく弾こうと思えば、結構厭らしい音楽になるのだが、このデュオは、作品の魅力を損なわず、表情豊かに、且つすっきりと纏めている。

Slavonic Dances
[GENUIN / GEN 12237]
Piano Duo Danhel-Kolb (Romana Danhel-Kolb & Oliver Kolb, pianist)

INHALT
  1. Antonín Dvořák / Slavonic Dances, Op.46
  2. Zdeněk Fibich / Sonata in B flat major, Op.28
  3. Erwin Schulhoff / Ironies, Op.34
  4. Ilja Hulník / Variations on a Theme of Pergolesi
チェコの作曲家によるピアノ連弾作品集。

Slavonic Dances, Op.46 (Dvořák)
スラヴ舞曲集は、Op.46と表記があるように、第1巻の全曲が収録されている。第1番がフリアントらしいリズムに聞こえずに面喰らった。
基本的に、激しい曲調の表現を好まないデュオのようだ。

Sonata in B flat major, Op.28 (Fibich)
Anthony Goldstone and Caroline Clemmow が比較的爽やかに仕上げているのに対し、こちらはそれよりややしっとりした雰囲気になっている。

Variations on a Theme of Pergolesi (Hulník)
Hulník(フルニーク)は1922年生まれ。この「ペルゴレーシの主題による変奏曲」は、このディスクが世界初録音とのこと。

Moods, Impressions and Survenirs, Op.41
[CHANDOS / CHAN 9381]
William Howard, pianist
私が初めて購入した Fibich 作品のCD。 Op.41自体は全4巻から成り、このディスクでは、その各巻の中から8~11曲づつ抜粋して1枚のディスクに収めている。
演奏自体は品性を損なわぬよう配慮がなされていると思うし、74分以内というメディアの制限の中で、選曲もいい線を行っていると思う。また、後述するラプシャンスキーの演奏で聴かれるような「らしさ」は味わえないが、人によっては、ラプシャンスキーよりもこちらの方が聴きやすい演奏だろう。

No.44: Andante
このCDでは1曲目に収録されているが、楽譜では第1巻の終曲として収録されているものである。しかし、オープニングに相応しい雰囲気を持っており、選曲者のセンスが感じられる。

No. 4: Vivace
北欧音楽を思わせる、軽快で透き通るような響きを持っており、主題は曖昧なリズムで開始される。短いが、整ったロンド形式で書かれている。

No.36: Andante amoroso
静かに奏でられる左手の和音に、右手の2声がカノンのように掛け合う、しっとりとした曲。amoroso の表情指示、まさにそのまま。

No.135: A la polka
ポルカ。
オクターヴで跳躍する左手の5度に乗って、澄んだ響きを持つ。トリオの中間部は右手の左右を激しく跳躍する左手と、歌い続ける右手の旋律が対照的。

No.139: Lento molto cantabile
管弦楽の為の牧歌「黄昏」Op.39の中間部の旋律による。これをヴァイオリニストのヤン・クベリーク(指揮者のラファエル・クベリークの父)が「詩曲」の名でヴァイオリン曲に編曲したことより、有名になったという経緯がある。 Fibich 作品の中でも特によく知られたロマンティックで美しい作品。 「黄昏」をそのままピアノ譜に置き換えたのと殆ど変わらないが、それでもピアノ曲らしい味付けがなされている。

No.161: Andantino
三部形式のメヌエット風な作品であるが、曲が描いているものは「アルプスへの旅行」であるという。
おそらく、旅行中の心弾む様子を描いたのだろう。

300 LET S KLAVÍREM
[AMU / HF 0005-2131]
Vojtěch Spurný, Hanuš Bartoň, Jan Panenka, karel Friesl, Jan Novotný, Tomáš Víšek, František Kůda, Miroslav Langer, Karel Reiner, pianists

INHALT
  1. J. Haydn / Sonata in C, Hob.XVI:48
  2. V. J. Tomášek / Eglogue XXV
  3. J. V. H. Voříšek / Le Désir; Op.3
  4. F. Liszt / Hussitenlied nach der Melodie von Josef Krov
  5. B. Smetana / Louisina polka
  6. B. Smetana / Jiřinková polka
  7. B. Smetana / Ze studentského života
  8. B. Smetana / Vzpomínka na Plzeň
  9. B. Smetana / Polka Fis dur, Op.7 (č.1)
  10. Z. Fibich / Nálady, dojmy, upomínky, Nr.65, 193, 139 & 281
  11. A. Dvořák / Humoreska Ges dur, Op.101-7
  12. A. Hába / Fantasie, Op.31-10
  13. J. Ježek / Tempo di Polka
企画物なのか、かなり風変わりな内容の1枚である。「ピアノと300年」というそのタイトルの通り、1799年Johan Jacob Seydel (Wien)製のハンマーフリューゲルに始まり、1927~1928年の間にSteinway & Sons (New York)が製作したBaby Grand に至るまでの各時代に作られた10台のピアノ(及びその前身)を用い、夫々の時代に活躍した作曲家の作品を収録している。
尚、チェコのCDなので、当然のように(?)収録されている作曲家も、HaydnLiszt以外は全てチェコ人となっている。
特に変わっているのは、August Föster製の2段鍵盤ピアノ(というより、2階建てピアノという方がイメージとしてピッタリである・・・笑)を微分音程で調律して演奏した、HábaFantasie, Op.13 であろう。
Fibichの作品は、Moods, Impressions and Reminiscenses から、No.65, 193, 139 (Op.41), 281 (Op.47) の4曲が収録されている。

Moods, Impressions and Reminiscenses
[SUPRA1PHON / SU 0188-2 131 ]
Marián LAPŠANSKÝ, pianist
SUPRAPHON社刊行のCDで、Op.41からOp.57までの全曲が既にこのシリーズで刊行されている。ラプシャンスキーはこのシリーズを全て一人で弾いているが、全て質の高い演奏で一聴の価値がある。
上記のOp.41のディスクとはタイトルの英訳が若干変わってはいるが、原語に直すと一緒になるようだ。
ラプシャンスキーの弾くこのシリーズ全般について少し述べてみる。前述のハワードと比べると、ポルカなどで耳に付く強烈なアクセント,やや極端な強弱の付け方など、やや田舎じみた風情がある。こういう弾き方は伝統的なチェコのピアニズムなのだろうか? 機会があったら調べてみたいと思う。
 しかし、このシリーズで全曲を聴いてみると、上記のハワードのCDのように抜粋してしまうのがもったいないくらい、佳曲が多いと感じた。

Op.41の 第1巻にあたる、Images(No.1~44) が収録されている。

Moods, Impressions and Reminiscenses
[SUPRAPHON / SU 0189-2 131 ]
Marián LAPŠANSKÝ, pianist
Op.41の 第2巻にあたる、Impressions, Part I (No.45~85) が収録されている。

No.53: Lento
この曲は、第3交響曲の第2楽章(この楽章の素材は、他の作品からも引用されている)の一部としても使われた。
交響曲で引用された部分も美しく印象に残る個所であるが、ピアノでも聴ける、「素材の良さ」のようなものがあるのだろう。
通常、3拍子の曲は4小節単位で一区切りの構造になっている場合が多いのだが、この曲の場合、それが5小節や6小節単位となっている。単純に「大きな6拍子」で構成されているわけでもない。聴いていると、何となく流されてしまうような感じがする。
しかし、常にどこかの声部で奏されている主題が、この曲の印象を散漫なものにしないために一役買っている。

Moods, Impressions and Reminiscenses Vol.III
[SUPRAPHON / SU 0190-2 131 ]
Marián LAPŠANSKÝ, pianist
Op.41の第3巻 Impressions, Part II(No.86~125)が収録されている。

No.125: Lento
《ピアノ五重奏曲》Op.42の第2、第4楽章のCodaに現れる美しい部分がそのまま独立した曲となっている。

Moods, Impressions and Reminiscenses Vol.IV
[SUPRAPHON / SU 0191-2 131 ]
Marián LAPŠANSKÝ, pianist
Op.41の第4巻 Reminiscences(126~171曲目)が収録されている。

No.151: Molto moderato e espressivo
この曲の冒頭は、現代のEasy listening系の音楽を先取りしたかのような響きを持っている。19世紀後半の当時としては、かなり風変わりだったのではないだろうか。

No.153: Lento
変ロ短調の陰鬱とした曲調で始まり、演劇か何かのBGMを思わせるような雰囲気が暫く続く。
終盤は同主異調へ転調し、一瞬《ピアノ五重奏曲》Op.42 の第2楽章と第4楽章の終わりに使われたフレーズが現れる。

Moods, Impressions and Reminiscenses Vol.V
[SUPRAPHON / SU 3248-2 131]
Marián LAPŠANSKÝ, pianist
Op.44のNovelette Chapter1-3 ( Op.44-1/No.172~Op.44-23/No.194 ) が収録されていて、これらは曲集のなかでも比較的ドイツ・ロマンの薫りを感じられるものが多い。

No.180: Moderato assai
[A-B-A]-C(経過部)-[D-E-D]-F(= A')の四部構成。 2つ、あるいは3つの情景を物語的に描いているような、そんな感じがする曲。
前半は静謐な雰囲気を持つ短調の音楽だが、曲が進むにつれて動的な音楽に変質していく。

No.187: Lento non troppo
ノクターン風のゆったりした曲。

No.189: Lento
さして変哲のないロンド形式で書かれているが、曲の展開に詩的な拡がりを感じさせる。

Moods, Impressions and Reminiscenses Vol.VI
[SUPRAPHON / SU 3249-2 131 ]
Marián LAPŠANSKÝ, pianist
Op.44のNovelette(Conclusion)(195~204曲目)及びOp.47のMoods, Part I (205~230曲目)が収録されている。

No.208: Confuoco, Op.47-4
交響曲第2番の第3楽章冒頭主題を引用している。


Moods, Impressions and Reminiscenses Vol.VII
[SUPRAPHON / SU 3250-2 131]
Marián LAPŠANSKÝ, pianist
Op.47のMoods,Part II(231~248曲目)及びMoods,Part III(249~259曲目)が収録されている。
地味ながら味わいのある作品が多い。

No.231: Andantino, Op.47-27
詩的な雰囲気の美しい作品。

No.232: Andante, Op.47-28
3連符の上をメランコリックな旋律が流れる。

No.238: Andante, Op.47-34
「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ長調(1876)」の第2楽章を元にして書かれている。

No.239: Andante, Op.47-35
場面展開に優れたFibichのオペラ作曲家らしい一面が窺える一曲とは云えないだろうか。

No.247: Andante, Op.47-43
「ストッキング」を表現した曲であるという。
ゆったりしたテンポの何でもないような曲に聞こえるが、一部を除いて四声になっており、弾いてみると案外ややこしい運指が要求されることに気付かされる。

No.249: Moderato, Op.47-45
第三部《気分》の冒頭の曲。終始静かでしっとりとした雰囲気をもつ。
後半は、ゆったりとした雨音のようなトレモロの下で主題が静かに奏でられる。

No.250: Allegro moderato, Op.47-46
特に表記はないが、ワルツ風の曲。
チェコ的な要素は感じられず、むしろウインナワルツ的な雰囲気である。この当時のチェコ人ではFibichのみに可能な芸当であったろう。知らない人が「シュトラウスやブラームスと親交のあったドイツの作曲家が書いた」と聞けば騙されてしまうかも知れない。

No.251: Alla polka, Op.47-47
何事もないかのように弾かれているが、No.365と同様で、細かい音符で三度並行と六度並行が使われており、演奏の難しい曲。


Moods, Impressions and Reminiscenses Vol.VIII
[SUPRAPHON / SU 3251-2 131]
Marián LAPŠANSKÝ, pianist
Op.47のMoods,Part IV(260~271曲目)及びImpressions,Part I(272~284曲目)が収録されている。

No.260: Andante, Op.47-56
いかにも Fibich らしい、詩的な雰囲気の美しい作品。

No.263: Vivace, Op.47-59
「フリアント」というチェコの民族舞踊のリズム(楽譜上では終始3/4拍子で書かれているが、実際には2+2+2+3+3、の変拍子になっている)で書かれている。後半は変奏曲風に冒頭部が再現される。ロンドというにはエピソード句が1つ足りず、むしろ「コーダ付き三部形式」といったところ。

Moods, Impressions and Reminiscenses Vol.IX
[SUPRAPHON / SU 3252-2 131]
Marián LAPŠANSKÝ, pianist
Op.47のImpressions, Part II(285~302曲目)及びImpressions, Part III(303~313曲目)が収録されている。

Moods, Impressions and Reminiscenses Vol.X
[SUPRAPHON / SU 3253-2 131]
Marián LAPŠANSKÝ, pianist
Op.47のImpressions,Part IV(110~126曲目)及びReminiscences,Part I(127~134曲目)が収録されている。

No.319: Grazioso alla Polka
“Grazioso alla Polka”とあるが、スケルツォのような、ちょっとおどけた雰囲気もある。

No.333: Andantino
メロドラマ「ヒッポダミアの死」冒頭からの引用が一瞬登場する。


Moods, Impressions and Reminiscenses Vol.XI
[SUPRAPHON / SU 3254-2 131]
Marián LAPŠANSKÝ, pianist
Op.47のPart II(136~148曲目)及びOp.57のPart I(1~7曲目)が収録されている。

No.340: Allegro scherzando
冒頭主題の後、交響曲第2番の第2楽章冒頭の主題が登場する。

No.342: Andantino
Fibich の生家」を描いた曲であるらしい。
牧歌的で、穏やかな情景が描かれている。

No.345: Larghetto
Anežka の生まれた日」を描いた曲。

No.349: Tempo de la Polacca
ポラッカ・・・つまり、ポロネーズ。
わりと軽快な雰囲気の舞曲で、親しみやすい。 この曲は、「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ長調(1876)」の終楽章を元にして書かれている。 詳しくは作品紹介:ヴァイオリンとピアノの為のソナタ・ニ長調(遺作)を参照。

No.352: Moderato.
A-B-A-Coda(=B') の形式をとる、ノクターン風の作品。
オペラ《シャールカ》[Šárka, Op.51]から引用されたBの部分は特に美しい。

No.355: Andantino
いわゆる「田園曲」のスタイルではないが、田園的な美しい情景を思い起こさせるような作品。

No.356: Moderato, poco con moto
寂寥感の漂う単旋律の主題が提示された後、中低音部でコラール風の音楽が奏でられる。後半は鐘のモチーフのような楽句の後、冒頭の主題を1回再現して終る。
一部を除き、曲のほぼ全体が5(2+3)小節を基本として構成されている為、やや不安定な印象を受ける。

No.357: Quasi marciale
前の曲とは打って変わり、行進曲風の豪快な雰囲気の曲。フィビヒにしては珍しい曲想といえるかもしれない。ちょっと「壊れた」感じのする強烈な不協和音を大胆に使っており、強拍に与えられたアクセントが強烈な印象を与える。

No.358: Moderato
8小節の短い主題と15の変奏およびCodaからなっていて、途中で一度主題が回顧される形をとる。後半は派手な変奏曲が続き、最後は長調に転調した主題と、堂々としたカデンツからなるコーダで終わる。
変奏曲のスタイルは、性格変奏ではなく、後半から長調に転調する以外は古典的な手法。長調に転調してからの盛り上がりは、この曲の醍醐味。

Moods, Impressions and Reminiscenses Vol.XII
[SUPRAPHON / SU 3255-2 131]
Marián LAPŠANSKÝ, pianist
このディスクは、シリーズ最後の1枚。一連の「全曲演奏」の中では最も気に入っているもの。

No.365: Quasi Polka
曲集の中では、“Alla Polka”や“Quasi Polka”という標語がときどき出てくるが、これもその一つ。 Fibich のポルカ系の作品にはハズレがないような気がする。
この曲では、右手に常に3度並行が付きまとう。ピアノを弾く人が聴けば分かる通り、演奏はなかなか厄介なものがある。全体的にアクセントがきついため、なんだかマーチ風な感じがしなくもない。Da Capo による三部形式をとる。

No.368: Alleglo con fuoco
ショパン風というか、リスト風というか、スクリアビン風というか・・・・・
ピアニスティック且つ激しい曲。後半はリストやスクリアビンを思わせるような派手な音楽となり、そのままCodaへ突進する。

No.370: Poco Allegretto e grazioso
3部形式で書かれている。第1部・第3部は気だるい雰囲気を持っている。

No.372: Come una marcia funeble
三部形式の葬送行進曲。暗く沈んだ葬送行進と、慰めるような優しい中間部の対比は、ショパンの作品と非常によく似た構成となっている(但し、第三部はDa Capo による)。半音階的進行を持つ絶望的なCodaは、最後には同主異調のF-durに落ち着き、悲しみの中にも安らぎを見出そうとしているかのようだ。葬送行進の部分では、やや単調な感じもするが、 Fibich らしい重厚で複雑な和声の響きに満ちている。
演奏時間はNo.358と共に、曲集中最も長いものの一つ。

No.375: Poco Allegretto
まるで蒸気機関車の車窓からの情景を描いたかのような曲。汽車の音を表すようなせわしないバッソ・オスティナートの上にゆったり流れる旋律は、車窓からの美しい風景と、さわやかな風を連想させる。美しい風景を眺めながらの汽車旅を楽しんでいるかのようだ。

No.376: Allegretto grazioso
最後の曲。長調ながら、どこか寂しげである。
思い出に浸りきっているかのようなこの曲を書いたとき、 Fibich はどんな時間を過ごしていたのだろう・・・・それにしても、曲はあまりに優しく、そして穏やかだ。

Zdeněk Fibich / Piano Music
[Regis / RRC1221]
Radoslav Kvapil, piano


INHALT
  1. Fibich / from Moods, Impressions, Reminiscences
  2. Fibich / Studies of Paintings
Regis は復刻版CDを取り扱うイギリスのレーベル。主に活動停止したレーベルや、廃盤になった音源のライセンスを取得して、廉価版CDを制作している。が、意外と見過ごせに出来ぬものを出していて要注目のレーベルの1つと言っていい。
このディスクには、《気分・印象、そして追憶》Op.41, Op.47, Op.57 から計19曲、更に《画家の作品》Op.56 [Studies of Paintings] の全5曲が収められている。
特に《画家の作品》については、恐らくこのディスクでしか聴くことが出来ない。
尚、このディスクは単体でも入手できるが、"Czech Piano Anthology"というタイトルの4枚組ガジェットでも売られている。全て同じピアニストで、作品はFibich, Martinů, Smetana, Voříšekのものが収録されている。
ピアニストの Radoslav Kvapilは、日本ではあまり知られていないが、チェコのピアニズムを継承する優れたピアニストの一人である。

Studies of Paintings
この曲集は、その名から想像出来る通り、5つの絵画作品に対する作曲者の印象を音楽で表現したものである(詳細は「作品紹介」を参照)。
雑念を振り払って純粋に音楽だけを聴くと、前半2曲は大して面白くないかも知れない。が、この作品の背景にある絵に予め接しておくことと、Fibichの本領がオペラ作家であることを思えば、それなりに理解も出来るのかも知れない。
第3曲は、Fibichのピアノ作品には珍しく多声音楽な要素もあって面白く聴ける。

Tomáš VÍŠEK piano : Rozezni mne láskou...
[(レーベル名不詳) / TV 0001-1154]
Tomáš Víšek, pianist


INHALT
  1. Jsef Suk / Píseň lásky / Love song, Op.7/1
  2. Jsef Suk / Idylky I. / Idylls I., Op.7/4
  3. Jsef Suk / Capriccietto, Op.7/6
  4. Karel Bendl / Ukolébavka / Lullaby (*)
  5. Karel Bendl / Máj / May (*)
  6. Karel Bendl / Intermezzo, Op.109b (*)
  7. Karel Bendl / Serenáda / Serenade, Op.109c (*)
  8. Karel Bendl / Milostná / Love scene, Op.109a (*)
  9. Zdeněk Fibich / Poème, Op.41 IV./14
  10. Antonín Dvořák / Na starém hradě / In an old castle, Op.85/3
  11. Vítězslav Novák / Písně zimních nocí / Songs of winter nights, Op.30
(*): world première recording
カレル・ベンドルの5曲は、何れも世界初録音とのこと。
フィビヒの作品は、「気分、印象と追憶」のOp.41-139 が収録されている。
(2014-11-23)


オペラ

FIBICH / THE BRIDE OF MESSINA
[SUPRAPHON / 11 1492-2612]
PRAGUE RADIO CHORUS members
PRAGUE NATIONAL THEATRE CHORUS AND ORCHESTRA
MILAN MALÝ, Chorus master
FRANTIŠEK JÍLEK, Conductor

ZDENĚK FIBICH
Bouře / The Tempest
[Český Rozhlas / SBB 010-12-02]
Prague Radio Chorus / Chorus Master: Jiří Pinkas
Prague Radio Symphony Orchestra / Conductor: Jaroslav Vogel
シェークスピア原作・J.ヴルフリツキー脚本によるオペラ《嵐》Op.40 を収録した音源。
最近刊行されたCDだが、音源その物は、1950年に録音されたものである。
このオペラの全曲録音は今のところ、この音源でしか聴くことが出来ない。(2013-05-18)

FIBICH / Šárka
[SUPRAPHON / SU 0036-2 612]
Prince Přemysl - Václav Zítek
Ctirad - Vilém Přibyl
Šárka - Eva Randová
Vlasta - Jaroslava Janská
Libina - Božena Effenberková
Mlada - Jitka Pavlová
Radka - Anna Barová
Hosta - Věra Bakalová
Častava - Daniela Suryová
Brno Janáček Opera Chorus
Josef Pančík, Chorus master
Burno State Philharmonic Orchestra
Jan Štych, Conductor
オペラ「シャールカ」の全曲録音。

Zdeněk FIBICH / Šárka NEW!!
[SUPRAPHON / SU 3983-2]
Přemysl : Václav Bednař
Ctirad : Lubomír Havlák
Vitoraz : Jaroslav Veverka
Šárka : Marie Podvalová
Vlasta : Marta Krásová
Libyna : Milada Šubrtová
Svatava : Miloslava Fidlerová
Mlada : Jaroslava Vymazalová
Radka : Ludmila Hanzalíková, Zdenka Hrnčířova (Act 3)
Hosta : Marie Zalabáková
Čestava : Jaroslava Dobrá
Sbor opery Národního divadla v Praze / Pragur National Theatre Chorus
Sbormistr / Chorus master : Jarmil Burghauser
Orchestr Národního divadla v Praze / Prague National Theatre Orchestra
Dirigent / Conductor : Zdeněk Chalabala
2010年に発売されたタイトルだが、録音は1953年にされたもの。

IVO ŽÍDEK OPERATIC RECITAL
[SUPRAPHON / 3189-2 611]
Prague National Theatre orchestra
Bohumil Gregor, Rudolf Vašata, Jaroslav Krombholc, Jan Hus Tichý, Zdeněk Chalabala, Jaroslav Vogel,Conductors


INHALT
  1. B. Smetana / Two Widows
  2. B. Smetana / The Devil's Wall
  3. B. Smetana / The Brandenburgers in Bihemia
  4. Z. Fibich / The Tempest
  5. A. Dvořák / The Jacobin
  6. A. Dvořák / Rusalka
  7. L. Janáček / From the House of the Death
  8. B. Martinů / Julietta

IVO ŽÍDEK OPERATIC RECITAL
[Český Rozhlas / CR0402-2]
Prague Radio Symphony Orchestra,
Prague National Theatre orchestra,
Prague Smetana Theatre Orchestra
Ivo Žídek, Tenor,
Alois Klíma, Jaloslav vogel, Rudolf Vašta, František Dyk, Václav Jirák, Jan Hus Tichý, Jiří Pinkas sr, Bohumil Gregor, Josef Kuchinka,Conductors


INHALT
  1. B. Smetana / Two Widows, Ladislav, 2nd act.
  2. B. Smetana / The Bartered Bride, Jeník, 3rd act.
  3. B. Smetana / The Devil's Wall, Jarek, 2nd act.
  4. B. Smetana / The Kiss, Lukáš, 2nd act.
  5. Z. Fibich / The Tempest, Fernando, 2nd act.
  6. Z. Fibich / The Fall of Arkona,Jaroměr, 1st act.
  7. P. I. Tchaikovsky / Eugene Onegin, Lensky, 2nd act.
  8. L. v. Beethoven / Fidelio, Florestan, 2nd act.
  9. C. M. v. Weber / Der Freischütz, Max, 1st act.
  10. L. Janáček / From the House of the Dead, Skuratov, 2nd act.
  11. W. A. Mozart / don Giobanni, Don Ottavio, 2nd act.
  12. G. Verdi / la Traviata, Alfred, 2nd act.
  13. G. Bizet / Carmen, Don José, 2nd act.
  14. B. Smetana / Dalibor, Dalibor, 2nd act.
  15. L. Janáček / Jenůfa, Laca, 1st act.
  16. B. Smetana / The Secret, Vít, 1st act.
Fibich: The Tempest
第2幕冒頭から演奏されている。後半は、ピアノ曲集《気分、印象と追憶》のOp.41-44と同じ下地で出来ているのが聴きとれる。

ANTONÍN ŠVORC - OPERNÍ RECITAL
[Eltodo / Tri 9001-2231]
Orchestr Národního divadla a Orchestr Smetanova divalda v Praze
(National Theatre Orchestra and Smetana Theatre Orchestra, Prague)
Zdeněk Košler, Bohumil gregor, Ino Savini, Rudolf Vašata, František Vajnar, Conductors


INHALT
  1. R. Wagner / Der fliegende Holländer, Act 1
  2. R. Wagner / Die Meistersinger von Nürnberg, Act 2
  3. R. Wagner / Die Meistersinger von Nürnberg, Act 3
  4. R. Wagner / Die Walküre, Act 3
  5. G. Verdi / Otello, Act2
  6. G. Verdi / Nabucco, Act 4
  7. B. Smetana / Dalibor, Act 3
  8. Z. Fibich / Bouře, Act 3
  9. Z. Fibich / Hedy, Act 3
  10. K. Kovařovic / Psohlavci, Act 2
Fibich: The Tempest
第3幕後半、4/4拍子のMaestosoから演奏されている。

IVAN KUSNJER CZECH OPERA RARITIES
[SUPRAPHON / SU 4074-2]
Ivan Kusnjer, baryton

INHALT
  1. J. Mysliveček / ABRAMO E ISACCO, Act 1
  2. J. L. Zvonař / ZÁBOJ, Act 1
  3. F. Z. Skuherský / LORA, Act 1
  4. K. Šebor / TEMPLÁŘI NA MORAVĚ, Act 1
  5. B. Smetana / BRANIBOŘI V ČECHÁCH, Act 3
  6. A. Dvořák / VANDA, Act 2
  7. J. R. Rozkošný / SVATOJANSKÉ PROUDY, Act 1
  8. K. Bendl / LEJLA, Act 3
  9. E. Nápvník / DUBROVSKIJ, Act 1
  10. J. B. Foerster / JESSIKA, Act 1
  11. O. Ostrčil / VLASTY SKON, Act 1
  12. Z. Fibich / Hedy, Act 3
  13. J. Pauser / ZUZANA VOJÍŘOVÁ, Scene 2
  14. V. Novák / KARLŠTEJN, Act 3
Supraphon, Panton, Bonton の3つのレーベルの録音から、1981-2011年の間に録音されたオペラ作品からの抜粋を集めたCD。
ディスクのタイトルに違わず、比較的珍しい作品が集められていて、Otakar Ostrčil (オタカル・オストルチル)、Eduard Nápvník (エドゥアルド・ナープラヴニーク)等の作品が収録されているのも興味深い。
Fibich の作品からは、Hedy の第3幕からが収録されている。

Václav Bednář Operní recitál
[Český Rozhlas / CR0554-2]
Václav Bednář, baryton
Pražský rozhlasový orchestr / František Dyk (1-7, 9-14)
Symfonický orchestr Čs. rozhlasu / Jiří Stárek (8)


INHALT
  1. B. Smetana / ČERTOVA STĚNA
  2. B. Smetana / LIBUŠE
  3. B. Smetana / DALIBOR
  4. B. Smetana / DALIBOR
  5. B. Smetana / HUBIČKA
  6. Z. Fibich / ŠÁRKA
  7. A. Dvořák / JAKOBÍN
  8. J. Pauer / ZUZANA VOÍŘOVÁ
  9. P. I. Čajkovskij / PIKOVÁ DÁNA
  10. A. P. Borodin / KNÍŽE IGOR
  11. G. Bizet / CARMEN
  12. C. Gounod / FAUST
  13. R. Leoncavallo / KOMEDIANTI
  14. R. Wagner / TANNHÄUSER
オペラリサイタルの録音。 Fibichの作品では、オペラ《シャールカ》 第1幕のプシェミスルのシーンが収録されている。

Marta Krásová Operatic Recital
[Český Rozhlas / CR0311-2-631]
Marta Krásová, contalto
Přemysl Kočí, barytone
Ivo Žídek, tenor
Prague Radio Symphony Orchestra (1-4, 6-14)
Prague Chamber Orchestra (5)
František Dyk, Conductor


INHALT
  1. C. W. Gluck / Orfeo ed Euridice (1762)
  2. B. Smetana / The Secret (1878)
  3. C. Gounod / Sapho (1851)
  4. V. Blodek / In the Well (1867)
  5. C. Monteverdi / L'Orfeo (1607)
  6. P. I. Tchaikovsky / the Queen of Spades
  7. G. Verdi / Il Trovatore (1853)
  8. C. Saint-Saëns / Samson et Dalila (1877)
  9. A. P. Borodin / Prince Igor (1890)
  10. Z. Fibich / The Bride of Messina (1884)
  11. J. Křička / Nordic Nights
オペラリサイタルの録音。

ZDENĚK OTAVA, BARITONE
[ARCODIVA / UP 0158-2 603]
Zdeněk Otava, baritone


INHALT
CD 1
  1. W. A. Mozart / Le Nozze di Figaro (Act III)
  2. G. Rossini / Il Barbiere di Siviglia (Act I)
  3. G. Rossini / Il Barbiere di Siviglia (Act I)
  4. G. Rossini / Guillaume Tell (Act III)
  5. G. Donizetti / Don Pasquale (Act I)
  6. G. Donizetti / Don Pasquale (Act III)
  7. G. Verdi / Rigoletto (Act II)
  8. G. Verdi / Rigoletto (Act II)
  9. G. Verdi / Rigoletto (Act II)
  10. G. Verdi / Il Trovatore (Act II)
  11. G. Verdi / Il Trovatore (Act IV)
  12. G. Verdi / La Traviata (Act II)
  13. G. Verdi / Un Ballo in Maschera (Act III)
  14. G. Verdi / Othello (Act II)
CD 2
  1. R. Leoncavallo / I Pagliacci (Tonio)
  2. G. Puccini / Tosca (Act I)
  3. P. I. Tchaikovsky / Eugene Onegin (Act I)
  4. P. I. Tchaikovsky / Eugene Onegin (Act III)
  5. B. Smetana / Braniboři v Čechách (Act III)
  6. B. Smetana / Tajemství (Act II)
  7. A. Dvořák / Armida (Act III)
  8. Z. Fibich / Nevěsta Messinská (Act I)
  9. Z. Fibich / Bouře (Act III)
  10. Z. Fibich / Hedy (Act I)
  11. K. Kovařovic / Psohlavci (Act III)
  12. V. Novák / Karlštejn (Act III)
  13. I. Krejčí / Pozdvižení v Efesu (Act IV)
DVD
  1. G. Verdi / Rigoletto (Act II) --- r.1963
  2. J. Srnka / Pijácká z filmu "Okouzlená" --- r.1942
  3. L. Janáček / Věc Makropulos (Act II) --- r.1966
  4. G. Rossini / Il Barbiere di Siviglia (Act I) --- r.1960
  5. B. Smetana / Tajemství (Act II) --- r.1960
  6. B. Smetana / Braniboři v Čechách (Act III) --- r.1960
  7. G. Rossini / Il Barbiere di Siviglia (Act I) --- r.1972
  8. J. B. Foerster / Máj, Op.150 (Act I) --- r.1939
  9. J. Srnka / Pijácká --- r.1972
1939-1972年にかけて録音された、オペラ抜粋を中心とした録音。
DVD には、実際のオペラのシーンの抜粋や Zdeněk Otva の解説映像などが収録されている。


ステージドラマ・メロドラマ

Zdeněk Fibich
Koncertní melodramy
[AMU / HF 0014-2212]
DISC I
Marta Hrachovinová, Bořivoj Navrátil, Marie Málková, Jiří Lábous, Hana Maciuchová, Boris Rösner, recitation
Daniel Wiesner, pianist
DISC II
Otakar Brousek, Carmen Mayerová, Ijří Klem, recitation
Hradec Králové, Philharmonic Orchestra
Oldřich Tyč, solo violinist
František Vajnar, conductor


INHALT
  1. Fibich / Štědrý den, Op.9(クリスマス・イヴ)
  2. Fibich / Pomsta květin(花の復讐)
  3. Fibich / Věčnost, Op.14(永遠)
  4. Fibich / Vodník, Op.15(ヴォドニーク)
  5. Fibich / Královna Ema(女王エマ)
  6. Fibich / Hakon, Op.30(ハコン)
"Melodrama" は、「音楽を伴なった朗読」という形態のものである。
当時途絶えていたこの伝統的な形式を復興したFibichは、「近代メロドラマの父」と看做されている。
本ディスクは2枚組になっており、1枚目にはピアノ伴奏版で全曲が、 2枚目には管弦楽伴奏版で《クリスマス・イヴ》、《ヴォドニーク》、《ハコン》が収録されている。

Fibich
HIPPODAMIA
[SUPRAPHON / SU 3031-2 612] --- The Courtship of Perops
[SUPRAPHON / SU 3033-2 612] --- The atonement of Tantalus
[SUPRAPHON / SU 3035-2 612] --- Hippodamia's death

INHALT
  1. Fibich / The Courtship of Perops, Op.31(ペロプスの求婚)
  2. Fibich / The atonement of Tantalus, Op.32(タンタロスの贖罪)
  3. Fibich / Hippodamia's death, Op.33(ヒポダミアの死)

DISC SET I "The Courtship of Perops"
Oenomaus, the king of Pisae : Rudolf Harušínský
Hippodamia, his daughter : Jaroslava Adamová
Myrtilus, his carriage master : Josef Vinklář
Pelops, the son of Tantalus : Eduard Cupák
Iolaus, his guide and servant : Vladimír Brabec
First leader of the chorus : Bohumil Švarc
The Herald : Josef Velda
The Guard : Stanislav Oubram
The first judge : Jiří Hanák
The second judge : Alois Švehlík

BRNO STATE PHOLHARMONIC ORCHESTRA
Jaroslav Krombholc, Conductor
KÜHN MIXED CHOIR
Pavel Kühn, Choir master
Lubomír Poživil, Director

DISC SET II "The atonement of Tantalus"
Tantalus, king of Argos : Martin Růžek
Pelops, the son of Tantalus : Eduard Cupák
Hippodamia, his daughter : Jaroslava Adamová
Axiocha : Jaroslava Obermaierová
Iolaus : Vladimír Brabec
Thoas : Zdeněk Buchvaldek
The soothsayer : Petr Haničinek
The shade of Oenomaus : Rudolf Hrušínský
The shade of Axiocha : Jaroslava Obermaierová
First leader of the chorus : Otakar Brousek
Second leader of the chorus : Karel Houska

BRNO STATE PHOLHARMONIC ORCHESTRA
František Jílek, Conductor
KÜHN MIXED CHOIR
Pavel Kühn, Choir master
Lubomír Poživil, Director

DISC SET III "Hippodamia's death"
Pelops, the son of Tantalus : Eduard Cupák
Hippodamia, his wife : Jaroslava Adamová
Atrus, their son : Jiří Štěpnička
Thyestes, their son : František Němec
Chrysippus, the son of Axiocha : Viktor Preiss
Airopa, the doughter of king Eurystheus : Jana Preissová
Myrtilus : Josef Vinklář
Iolaus : Vladimír Brabec
The umpire of the races : Zdeněk Jelínek
The boy accompanying the blind Myrtilus
The minstrel : Ladislav Pešek

BRNO STATE PHOLHARMONIC ORCHESTRA
František Jílek, Conductor
KÜHN MIXED CHOIR
Pavel Kühn, Choir master
Lubomír Poživil, Director
ギリシャ神話を題材としたステージドラマ三部作《ヒッポダミア》全曲を収録した、6枚組のセット。
解説の他、別冊でチェコ語・英語対訳のリブレットが付属している。


声楽

Magdaléna Hajóssyová SOPRANO SONG RECITAL
[Multisonic a. s. / 31 0195-2]
Magdaléna Hajóssyová, soprano
Marián Lapšanský, piano


INHALT
  1. Zdeněk Fibich / Patero písní (Five songs), Op.5
  2. Bedřich Smetana / Večerní písně (Evening songs)
  3. Antonín Dvořák / V národním tónu (In Folk Tone), Op.73
  4. Josef Bohuslav Foerster / Milostné písně (Love Songs), Op.96
  5. Antonín Dvořák / Cigánské melodie, (Gypsy Songs), Op.55

Gratia Musa tibi
[ULTRAPHON / UP 0023-2 131]
Lea Vítková, soprano
Romana Pávková, soprano
Petra Kostková, soprano
Pavla Zbořilová,contraalto
Petr Juliček, tenor
Tomáš Krejčí, bass
Czech Philharmonic Chorus of Bruno
Josef PANČÍK, Chorus master
Petr FIALA, conductor


INHALT
  1. Fiala / Gratia Musa tibi
  2. Vivaldi / Gloria, RV589
  3. Schubert / Messe Nr.2 G Dur, D.167
  4. Fibich / Missa Brevis, Op.21
バロック、前期ロマン、国民楽派(時期的には後期ロマンと重なる)、更に現代の作品という、かなり珍しい組み合わせになっているが、「宗教音楽」ということでテーマ性が与えられているのだろう。
Gratia Musa tibi の作曲者・Fiala が、このディスクに収められた演奏で指揮を執っている。
Brevisという単語は、ネウマ譜の音符の名前にも使われていて、「小さい」という意味を持っている。従って、"Missa Brevis" とは、その名の通り「小ミサ曲」と解せば良い(尤も、合唱の世界ではそのまま「ミサ・ブレヴィス」と呼ばれているようであるが)。
通常のMissa Brevisでは、Kyrie, Gloria, Credo, Sanctus, Benedictus, Agnus Deiの6曲から成るのが通常の構成であるが、Fibichのこの作品は、Agnus Deiの歌詞の最後の1行を独立させ、Dona Nobis Pacemを1つの曲として作曲されている。

ČESKÉ MŠE / CZECH MASSES
Suk, Foerster, Fibich
[ARCO DIVA / UP 0117-2 231]
Marta Fadljevičová - soprán/soprano
Jana Tuková - alt/alto
Ondřej Socha - tenor
Jan Morávek - bas/bass
Petr Čech - varhany/organ
Vysokoškolský umělecký soubor Univerzity Karlovy Praha / Charles University Choir Prague
Komorní ansámbl mladých Praha / Prague Youth Chamber Ensemble (1-6)
Vladimír Jelínek - varhany / organ
ŘÍDÍ / CONDUCTED BY: Jiří Petrdlík(1-19), Jakub Zicha(1-6)


INHALT
  1. Josef Suk / Mše B-dur "Křečovická"
  2. Josef Bohuslav Foerster / Glagolská mše, Op.123
  3. Zdeněk Fibich / Missa brevis, Op.21
19世紀後半以降に活躍したチェコの作曲家・スク、フェルステル、フィビヒのミサ曲を集めた1枚。
合唱の響きが大変美しく、優れた演奏。

EROTIKON
[PHANTON / 81 9008-2 231]
Zdena Kloubová, soprano
Věra Müllerová


INHALT
  1. Dvořák / Love Songs, Op.83
  2. Foerster / Erotikon, Op.24
  3. Fibich / Šestero písní (Six Songs), Op.12
  4. Foerster / Love Songs, Op.96
  5. Novák / Erotikon, Op.46


室内楽

PRAGUE SPIRIT QUINTET / BOHEMIAN DREAM
[NIPPON CROWN / CRCL-5024]
PRAGUE SPIRIT QUINTET
INHALT
  1. Zdněk Fibich / Poem 1
  2. Jaloslav Ježek / Bugatti Step
  3. Jaloslav Ježek / Život je jen náhoda
  4. Jaloslav Ježek / Stonožka
  5. Antonín Dvořák / Humoreska
  6. Antonín Dvořák / Polka Rekrutská
  7. Antonín Dvořák / Polka Oči lásky
  8. Antonín Dvořák / Waltz, Op.54-1
  9. Antonín Dvořák / Waltz, Op.54-2
  10. František Domažlický / Suita danza, Op.52
    1. Passo - doble
    2. Tango
    3. Fox trott
    4. Valcík
    5. Carioca
  11. Oskar Nedbal / Valse triste
  12. Jaloslav Ježek / Polka Já nechní, tu není
  13. Jaloslav Ježek / polka Ach není, tu není
  14. Zdněk Fibich / Polka Pod dubem
  15. Václav Trojan / Tarantella
  16. Zdněk Fibich / Poem 2

チェコの作曲家による弦楽四重奏の小品を集めたCD。 国内で刊行されているという点は、この手の作品を収録したディスクとしては珍しいのではないだろうか。
Fibich の作品では、「詩曲」の弦楽四重奏版(どういう訳か、この曲だけ2テイク収録されている)と、ポルカ「樫の木の下で」が収録されている。
「詩曲」には、原曲にはなかったはずの繰り返しが追加されているが、これは彼らの遊び心であろう。
ほかには、J.イェジェク[Jaroslav Ježek],ドヴォジャーク等の作品から、割とノリのいい作品が集められている。クラシックでありながら、ポピュラー音楽っぽい雰囲気のある1枚。

Zdeněk Fibich
Quartetto Op.11, Quintetto Op.42
[PANTON / 81 1425-2131]
Suk Quartet
Radoslav Kvapil, pianist
Quartetto in e, Op.11
Fibich の出世作と云われているが、一聴の価値があるだろう。
スラヴ的な情感、ドイツ・ロマンの様式を消化した書法・・・将にFibichらしさが覗えるこの曲の作風は、2年前に書かれた《ピアノ三重奏曲へ短調》に共通するものがある。

Quintetto in D, Op.42
このピアノ五重奏のオリジナル編成はVn,Cl,Hr,Vc,Pfであるが、作曲者自身によって2Vn,Va,Vc,Pf(所謂通常のピアノ五重奏の形態)の編成も認められているという。このディスクでは後者の編成で演奏されている。
第2楽章には後年《気分・印象、そして追憶》の中で何度か引用されることになる短い動機が含まれている。第4楽章の終わりには、第2楽章のCodaに用いられた楽句が、高揚を以って再現される。
下に掲げたディスク[MUSIKPRODUCTION DABRINGHAUS AND GRIMM/ MDG 304 0775-2]と比較すると、楽器編成故に音色の柔らかさに欠けるような印象が無くも無いが、しかしメリハリが利いていると取ることも出来るだろう。

Zdeněk Fibich
[MUSIKPRODUCTION DABRINGHAUS AND GRIMM/ MDG 304 0775-2]
Ensenble Villa Musica
Ulf Rodenhäuser, clarinet;   Radvan Vlatkovic, horn;   Ida Bieler, violin;   Enrique Santiago, viola;   Martin Ostereag, violincello;   Kalle Randalu, piano


INHALT
  1. Fibich / Quartet, Op.11
  2. Fibich / Quintet, Op.42

上のディスクと、曲目は同一である。但し、このディスクのピアノ五重奏は、この作品本来の編成である、木管楽器+弦楽器+ピアノの編成である。
演奏者には、Hornの名手・Vlatkovicも名を連ねている。
上のSuk Quartetと比べると、テンポが速目で、且つリズムがまるい感じがする。五重奏曲のフィナーレ冒頭等を聴き比べてみると分かりやすいだろう。

Fibich Piano Quartet, Op.11 & Quintet, Op.42
[SUPRAPHON / SU 3487-2 131]
Marián Lapšanský, piano;   Ludmila Peterková, clarinet;   Vladimíra Klánská, french horn;   Jiří Panocha, violin;   Miroslav Sehnoutka, viola;   Jaroslav Kulhan, cello;  

INHALT
  1. Fibich / Quartet, Op.11
  2. Fibich / Quintet, Op.42
上のディスクとは、演奏者が異なるだけで、曲目と編成は同一である。
また、五重奏曲のフィナーレ冒頭の話を上のディスクでコメントしたが、このディスクでは更にテンポが速くなっていて、どちらかというとEnsenble Villa Musicaの方に雰囲気は近い。
全く同じ曲でも、楽器編成が違う為に、楽譜から作り出すべき音楽の表現法が微妙に違ってくるということであろうか。
管楽器の代わりに弦楽器を使用した版も、共に作曲者自らが認めた編成ではあるが、こういう違いが出てくるというのも興味深い。

BEETHOVEN, FIBICH & SUK & NOVÁK, Piano Trios
[BONTON Music a. s. / 71 0534-2]
New Prague Trio

INHALT
  1. Beethoven / Klaviertrio in D Dur, Op.70-1, "Geistertrio" (1808)
  2. Fibich / Klaviertrio in f moll (1872)
  3. Suk / Klaviertrio in c moll, Op.2 (1889)
  4. Novák / Trio quasi una ballata in d moll, Op.27 (1902)
Klaviertrio in f moll (Fibich)
この作品は、Fibichがマンハイムでの最後の音楽修行を終えて2年が経ち、翌年にはルージェナとの結婚生活を始めようという頃の作品である。心なしか、前途洋々たる当時の作曲者の、気力の充実を感じなくもない。
第1楽章は重厚で、Fibichにしては意外に激しい(或いは、反抗的な)楽想を持っている。短調であることとも相俟って、なかなか渋い音楽になっている。
終楽章は、冒頭からいきなり長調で開始し、快活なうちに音楽が終る。
演奏の方は緊張感を以って楽想が引締められており、好印象を持てるものであった。
何れにせよ、和声・そして楽器に思う存分歌わせる旋律は、既にFibichならではのものが表れていると言って良いだろう。

Trio quasi una ballata in d moll, Op.27 (Novák)
単一楽章で書かれた、珍しいピアノ三重奏曲。演奏時間は約18分半とかなり長いが、堅固な構成と共にドラマティックな音楽の展開を持っていて、なかなか聴き応えのある作品である。作風は、ピアノ独奏の為の《英雄ソナタ Op.24》と同じ路線であり、Novák の「チェコにおける印象主義音楽」とは全く違った一面を垣間見ることができる。スラヴ的色彩の濃厚なロマン派的な内容といえる
ちなみにこの作品を書いた頃のNovákは、師のDvořákから作品を悉く酷評されていた。
既に世界的な名声を得ていた師から受けた作品の評価は、Novákにとっては耐え難いものであったろう。この作品からは、そんな作曲者の苦悩する姿が滲み出ているとは言えないだろうか。

最後に少し、本ディスク全体のことに触れると、(作品のつくりが皆そうだからなのかも知れないが)ピアノとヴァイオリンが目立つが、チェロの音が後ろに隠れ気味である。チェロの音がもう少し表に出てきても良いような気もするのだが・・・

Smetana Trio
Dvořák Fibich Martinů Piano Trios
[SUPRAPHON / SU 3927-2]
Smetana Trio

INHALT
  1. Dvořák / Piano Trio in B flat major, Op.21 B 51
  2. Fibich / Piano Trio in F minor
  3. Martinů / Piano Trio No. 2 in D moinor H327
Piano Trio in F minor (Fibich)
軽やかに流れるようなテンポ、艶やかな弦の音色が印象的。これはこれで説得力がある。

Kinsky Trio Prague
FOERSTER, NOVÁK, FIBICH PIANO TRIOS - POHADKA
[PRAGA DIGITALS / PRD/DSD 250 280-HM90]
SACD
Kinsky Trio Prague

INHALT
  1. Josef Bohuslav Foerster / Piano Trio no.2 in B flat major, Op.38
  2. Vítězslav Novák / Piano Trio no.2 in D minor, Op.27 'Quasi una ballata'
  3. Leoš Janáček / "Pohádka" 'A Tale'
  4. Zdeněk Fibich / Piano Trio in F minor
Piano Trio in F minor (Fibich)
SACDだけあって、流石に音質が良い。
この作品に関しては筆者の場合、どうしてもNew Prague Trioが基準となってしまうのだが、それと比べると少々表現の幅が狭いような気がする。但し、演奏者の持っているモノが悪いとは思えない。
楽譜と突き合わせながらよく聴いてみると、この音源の演奏者は、実は軽やかで流れるような演奏を目指しているようだ。 その為に、楽譜に書いてあることを敢えて無視したアーティキュレーションがある他、ピアノにしても低音が強く響くのを意図的に避けていることが見て取れる。恐らく、上記の印象の原因はそこにあるのだろう。
サラッと流れるような演奏を好む向きには、それが却って好印象になるのかもしれない。

DVOŘÁK - FIBICH / Kubelik Trio
[Gramofonové závody / L1 0176-2 131]
Kubelik Trio

INHALT
  1. Dvořák / Trio in F minor, Op.65
  2. Fibich / Trio in F minor
ネラホゼヴェス城で録音したもので、残響の様子がホールやスタジオの録音とは違って少々長めになっている。

Trio in F minor (Fibich)
New Prague Trioと比べて、第1楽章では若干ノリが軽い印象もあるが、この曲本来の重厚さをきちんと表現している。

Fibich, Smetana, Doležalovo kvarteto
[ARTA / Fl 0072-2]
Doležalovo kvarteto

INHALT
  1. Fibich / Tema und Variazioni B Dur
  2. Fibich / Quartet G Dur, Op.8
  3. Smetana / Quartet Nr.2 d moll
Tema und Variazioni B Dur (Fibich)
主題と9つの変奏曲(と、コーダ)からなる。原曲はピアノ曲だが、作曲者によってこの編成に編曲されたものである。

Quartet G Dur, Op.8 (Fibich)
1878年の作曲となっているが、曲想としては、これより6年程前に作曲された《ピアノ三重奏曲》(遺作)とほぼ同じ路線のようでもあるし、ずっと後の《ピアノ五重奏曲》Op.42に通ずるものがあるような印象もなくはない。しかしこれらと違っているのは、より民族的な色彩を感じさせることだろう。例えば第3楽章のスケルツォにポルカが取り入れられているし(とはいえ、ピアノ三重奏曲にはスケルツォ楽章自体が存在しないが)、第4楽章でも民族的な背景が影響しているような響きが楽章の冒頭から聞かれる。
ところで、弦楽四重奏曲のスケルツォ楽章にポルカを用いることはDvořákなどもやっているが、歴史的に一番最初の例は、Fibichがこれより前の1874年に書いた、A-Durであるそうだ。

しかし、ディスクのラベル面に"NOT FOR SALE"と書いてあるのは些か気になる。。。

FIBICH / STRING QUARTETS
[SUPRAPHON / SU 3470-2 131]
PANOCHA QUARTET

INHALT
  1. Fibich / Quartet no.1 A major
  2. Fibich / Quartet no.2 G major, Op.8
  3. Fibich / Tema und Variazioni B flat major
第2四重奏曲と《主題と変奏》に関しては、何れも上記のDoležalovo kvarteto の演奏と比べ、やや速目のテンポで演奏している。

zdeněk fibich, bedřich smetana
[FONTANA / FNCC 014]
doležalovo kvartet (violin: jiří fišer, vladimír kučera, violoncello: petr hejný, viola: karel doležal)

INHALT
  1. fibich / tema and variations B flat major
  2. fibich / string quartet G major, Op.8
  3. smetana / string quartet d minor
2012年に刊行されたもの。廉価版として企画されたものなのか、作品や作曲家、演奏家に関する解説は一切ない。
"Fibich, Smetana, Doležalovo kvarteto" [ARTA / Fl 0072-2]と同じ演奏者と曲目だが、同じ録音を別レーベルで再リリースなのか、再録音なのかも不明。

SMETANA, FIBICH 3 String Quartets / STRING QUARTETS
[la dolce volta / LDV 255]
PANOCHA QUARTET

INHALT
  1. Smetana / Quartet Nr.1 e moll
  2. Smetana / Quartet Nr.2 d moll
  3. Fibich / Quartet no.1 A major
フィビヒの弦楽四重奏曲第2番は、落ち着いたテンポで弾き始めている。
少々誤植が目につくが、ライナーノーツは日本語訳が付いている。

Zdeněk Fibich   WORKS FOR VIOLIN AND PIANO
[SUPRAPHON / SU 3473-2 131]
Josef Suk, violinist
Josef Hála, pianist


INHALT
  1. Fibich / Sonatina for violin and piano, Op.27 (1869)
  2. Fibich / Sonata in D major for violin and piano (1876)
  3. Fibich / Romance for violin and piano, Op.10 (1879)
  4. Fibich / Clear Night for violin and piano (1873)
  5. Fibich / Song without Words for two violins and piano (1882)
  6. Fibich / Concert Polonaise for violin and piano (1878)
チェコの老練な2人の演奏家による、非常に聴き易い作品ばかりで構成された1枚である。

CDにしては珍しく、ジャケットには使用した楽譜の出自までがきちんと記されている。それによると、使用されているのは、殆どは今はなきプラハのFr. A. Urbánek社のもので、「無言歌」には自筆譜を使用しているという。

ヴァイオリンを弾いている1929年生まれのJosef Sukは、チェコの2人の大作曲家のヨセフ・スク(日本では「スーク」と表記されることも多い)とアントニーン・ドヴォジャークの直系の子孫(注:作曲家のスクは、恩師ドヴォジャークの娘・オティーリエと結婚している)である。
ピアノのJosef Hálaは、プラハの芸術院を卒業。スク・トリオと共に各国への演奏旅行も行っているという...などと書いているとキリがない(苦笑)。
スクのヴァイオリンは、色気よりも、音楽家としての良い意味での職人的な確かさが感じられ、非常に好感が持てた。
一方、ピアノの方はどちらかというとサロン向けなスタイルの印象。ラプシャンスキーと比べると、アクセントの扱い方に感じさせられる「田舎っぽさ(?)」のようなものはなく、優しいタッチのイメージのように聞えるが、実はその一方で激しくするところは存外容赦ない(笑)。尤も、「ピアノソロ」と「器楽との重奏のピアノ」では単純比較は出来ないが。
あまり「ピアノは伴奏」という印象はなく(こんなこと考えるのは日本人くらいなのかもしれないが.....)、純粋に「対等なアンサンブルとしての二重奏」といった雰囲気が楽しめる。
ただこのCD、曲数が多いために「盛りだくさん」な印象があるが、実際の録音時間は51分余りと、かなり短めである。演奏が素晴らしいだけに、余った時間でソナタか何かがもう1曲丸々入りそうなのに・・・と思うと、少し残念。

Sonata in D major for violin and piano (1876)
第1楽章の冒頭は、後年書かれたピアノ曲「気分・印象、そして追憶」の第253番(Op.47-49)の原型である。
第2楽章は、「気分・印象、そして追憶」の第238番(Op.47-34)の原型ほぼそのままである。
第4楽章は、Introduction. Adagio と記された6分余りの音楽である。第1楽章の冒頭が形を変えて現れる、約1分半の“Introduction”の後、軽快なポロネーズに変わる。このポロネーズの部分は、これもピアノ曲「気分・印象、そして追憶」の第349番(Op.47-119)の基になっている。Op.47-119の方は国内版楽譜にも収録されているので、割と知られるようになっているだろうが、原曲がこちらだということまでは余り知られていないだろう。
尚、全く何でもないように聞こえる演奏だが、実はポロネーズの序奏部分は、冒頭から両パート共に小節頭に音がないという、恐ろしく難しい譜面になっている。
→作品について

Song without Words for two violins and piano
「2つのヴァイオリンとピアノのための無言歌」という日本語訳になろう。
この作品のオリジナルの編成はヴァイオリンが2本使われることになっているのだが、これをしばしば一人の奏者で演奏することがあるらしい。このCDのジャケットにはもう一人のヴァイオリン奏者の名が見当たらないことから、この演奏では、スクが一人でヴァイオリンパートを担当しているのであろうと思われる。
メンデルスゾーンの有名な無言歌とは雰囲気は異なるが、タイトルの通り、2つのヴァイオリンの旋律は情感豊かに歌い上げられている、非常に美しい作品。僅か2分余りの短い作品ながら、このディスクの白眉といえよう。
ソナタなどのような構成が云々されるような音楽より、この曲のように切々と歌い上げるような性格的な小品の方が、 Fibich の本領が発揮されているといえるだろう。
尚、録音には自筆譜が使われている。

Concert Polonaise for violin and piano
このディスクの最後の締めくくりは、堂々とした雰囲気のこの作品。
Chopinのピアノ曲でも知られている通り、Polonaiseとはポーランドの民族舞曲。これを同じスラヴ系のFibichは、ややゆったりとしたテンポの、舞曲というよりはむしろ、歌い込む種類の音楽に仕上げている。